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「うわあっ!どうしよう」となる前に、
子どもの病気の疑問から食事・トイレの悩みまでに答える内容です。
こんな時、「知っててよかった!」という安心と自信をお届けする一冊です。
夜中に病院に連れてくるのは、親が不安だからです。それならば、ただ夜中の受診を問題にするのではなく、まず正しい知識を伝えて、親御さんに安心と自信を持たせることが必要ではないでしょうか。
かねてからのこういう思いを、同僚の吉崎医師に話をしたところ、とても共感してくれ、ではそういう本を出しましょう、と話が進み、できあがったのが、この本です。
吉崎医師は、私と同じく、現場で患者さんと接しています。朝9時から晩の9時まで、毎日毎日患者さんとその親御さんに向き合っています。その中で、親御さんに知ってもらいたいこと、伝えておきたいことのエッセンスが、この本には書かれています。
正しい知識を身につけ、病気になったときにあわてず乗り切る対策が、たくさん書かれています。
この本が、親御さんの気持ちを少し楽にし、それが子どもの笑顔につながり、みんなの幸せになる、そのささやかな一助になるといいなと思います。
家庭で、子どもの病気や体の変化に直面したとき、診察を受ければ医師に詳しく聞いて安心もできるでしょうが、いつでもすぐに受診できるわけではありません。インターネットで調べることもできますが、ママやパパがまず知っておくべき情報には、案外たどり着けず、かえって不安が大きくなる場合さえあります。
そんなとき、「知っててよかった!」と思える大切なことを一冊の本にしました。
ママやパパの大切な役目は、子どもの「自分で治す力」を引き出し、できるだけ楽に過ごせる環境を整えることです。残念ながら病気やケガを避けて通ることはできませんが、本書とともに、ポジティブに乗り切っていただきたいものです。
いったんあきらめて、心の栄養を優先する
遊び食べは、好奇心の表れと思って対処
「おっぱいは心の栄養」と思って、安心感を大切にする
★熱が出ても、あわてないで
★急いで受診すべきか迷ったときは…など。
★下痢でもふつうに食べさせて大丈夫?
★こんなのが脱水症状 など。
★「吐く」原因で、多いのは「おなかの風邪」
★吐き始めは何も「飲ませない」 など。
★鼻は「加湿機能つき空気清浄機」
★セキには「加湿・保温・水分補給」
★ゼェゼェが出やすいのは、ぜんそく? など。
明橋先生の『子育てハッピー』シリーズは、『子育てハッピーアドバイス1・2・3』の3巻に続き、『子育てハッピーエッセンス100%』(税込定価980円)、『10代からの子育てハッピーアドバイス』(同980円)、『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』(同980円)、『子育てハッピーセミナー〈講演DVD付〉』(同1,980円)とシリーズ化。発行部数はこれまで合計280万部を突破。分かりやすい語り口と明快な結論、さらには太田知子さんイラストの4コマ漫画が超ベストセラーの原動力となっています。いずれも1万年堂出版からの発行。
2005年12月1日、「子育てハッビーアドバイス」(税込定価980円)が1万年堂出版(東京・千代田区)から発行されました。以来、2006年4月「子育てハッピーアドバイス2」(「家族みんなが笑顔になれる!Q&A集」同880円)、同年9月「子育てハッビーアドバイス3」(「親が楽になると、子どもも楽になります」同880円)、と続々刊行。
ベネッセコーポレーション発行の『ボンメルシィ!リトル』に、子育てハッピーアドバイス』シリーズの著者、明橋大二医師監修の「読むだけで気持ちがラクになる 怒りんぼママにならないためのHAPPYアドバイス」という記事が掲載されています。
「『できるだけ子どもを怒りたくない』。そう思っていても、現実はなかなか理想どおりにいかないものです。
しかも、きちんとしつけなければと、知らず知らずのうちに自分や子どもを追い詰めてしまいがち。
でも、ちょっと深呼吸して見方を変えてみると、大変な毎日も不思議なほど輝いて見えてきます。
今回は、そんな気持ちを切り替えるヒントを、あの『子育てハッピーアドバイス』の明橋大二先生に伺いました」
※ベネッセコーポレーション発行 『ボンメルシィ!リトル』2009年5月号より
(この雑誌について、詳しくはこちら)
詳しくは紙面をご覧ください。

アスコムから『できる子は10歳までに作られる』春号が発売されました。
(この雑誌について、詳しくはこちら)
『子育てハッピーアドバイス』シリーズの著者、明橋大二医師が「子育ての新常識 生活習慣編」で回答をしています。
「子どもをどこまで甘えさせていいの?」という問いに対しては、今までの常識は「将来悪い影響が出るので、ほどほどに」というものでした。
明橋医師からは、新常識として「10歳まではしっかり甘えさせる」とアドバイスされています。

また、「お母さんが働いていると、子どもの成長に悪影響?」という問いにも回答しています。
詳しくは誌面をご覧ください。
※『ハッピー・エンジェル』2009年増刊号よりInterview
250万部超のベストセラーシリーズ『子育てハッピーアドバイス』にみる
「子どもの今を認める」ことを前提にした、10の子育て
ハッピーアドバイス『子育てハッピーアドバイス』著者
心療内科医、明橋大二先生の子育て単行本『子育てハッピーアドバイス1・2・3』(発行/1万年堂出版)など『子育てハッピー』シリーズが、発売3年余りで合計250万部以上という空前のベストセラーになっています。「“輝ける子”に育つとっても大切 なこと」(第1巻のキャッチフレーズ)というこの本には「自分たちの子どもの今をそのまま認める」という観点からの子育てのアドバイスが溢れています。超多忙の明橋先生にインタビューし、10の「子育てハッピーアドバイス」をいただきました。
明橋大二先生スペシャルインタビュー子どものマイナス面を強調しすぎる日本社会
「甘え」と「自立心」の両面で、「自己評価を育む」ことが大切精神科医としての経験 イラストで簡潔に
──大変なベストセラーになっていますね。
明橋先生(以下敬称略)最初に『子育てハッピーアドバイス』が発行されたのは、2005年の12月1日。5万部の初版でしたから、年明けまで品切れになることはないと思っていましたが、2週間でほぼ品薄に。まずびっくりしました。それから1年足らずで3巻まで発行して、合計195万部以上出ました。
──世のママやパパは、まさにこういう「子育て本」を求めていたという訳ですが、これだけ売れるのは何故ですか?
明橋 精神科医として患者さん、相談者にずっと接してカウンセリングをしてきた訳ですが、その積み重ねから得たものを単行本という形にしました。言わば、患者さんや相談者から教えてもらった。それを具体的に簡潔にまとめました。よくあるああでもない、こうでもないといった本ではなくて、70〜80%はこうだよねというところをズバリ書きました。それに、子育て中のママや仕事に忙しいパパのために、4コマ漫画という形式を取り入れました。イラストを描いた太田知子(おおた・ともこ)さんも実際に2人のお子さんをお持ちで、実に素晴らしくピッタリのイラストなんです。これも良かったと思います。
あれもこれもダメではなく、子どものよさ認める
──3冊を読ませていただいたのですが、それぞれ全くそうだなあと感心させていただきました。先生は子どもという存在をとても力強く肯定されていますね。
明橋 それこそが大切なことではないでしょうか。健康な子どもなのに、勉強ができないとか、性格が良くないとか、マイナスの面ばかりを見ている親たちが少なくありません。ダメ、これもダメ。そう言われると、子どもは、自分の存在自体がダメなんだ、と思ってしまいがちです。
現実にはありえない理想の子どもに、わが子がならないと悩むより、今ある子どもの良さを認めることから始めてみてはどうでしょうか。こうした目線で見直すと、あんなに問題児だと思えた子も、なぜかいとおしく、輝いて見えてくるから不思議です。──先生が主張されている「自己評価(自己肯定感)を育む」ということですか。
明橋 「自分は存在価値がある」という、「自己評価」は、人間にとって、子どもにとって、最も大切なものです。自己評価を育む、ということは、子どもの今のそのままを認めていくことです。
子どもは、「甘え」をしっかり受け止めてもらうことで、自己評価が育まれていきます。そしてもう一つ、自己評価を育むために、大切なことがあります。それは子どもの「自立心」を育てる、ということです。「甘え」と「自立心」──。これが子育てのキーポイントと言えるでしょう。子どもなりに一生懸命 「ほめ方・叱り方編」を執筆中
──日本の社会は、子どもに対し否定的な面を強調しすぎていると、先生は見られていますね。
明橋 文部科学省の調査によれば、米国や中国に比べて、日本の子どもの自己評価の低さは突出しています。日本の子どもが、米国や中国に比べて、特別ダメな子であるはずはないでしょう。
何かにつけて「わがままだ」「やる気がない」「甘えている」と、否定的な言葉を繰り返してきた、結果ではないかと思うのです。「子どもなりに一生懸命生きている」という、子どもの今のそのままを肯定的に認めて、あなたは、とても素敵だ、大切な子だ、ということを伝えていくことが大切です。──「親が楽になると、子どもも楽になります」という「子育てハッピーアドバイス3のキャッチフレーズ通りですね。これだけの大ベストセラーですから、続編のご計画は。
明橋 最近、スクールカウンセラーとしてお母さん方の話を聞くと、子どものほめ方、叱り方について、具体的にどうしたらいいか分からない、という声が多いです。そこで、子どものほめ方、叱り方をテーマにした本を執筆中です。(編集部注:2009年12月頃発行の予定です)
──ところで、先生ご自身のパパとしての子育ては。
明橋 う〜ん。忙しい仕事の中でどれだけ出来ていますかね(笑)。
- 10の子育てハッピーアドパイス
- アドバイス1 赤ちゃんならば、スキンシップ アドバイス2 怒りは、怒りで抑えつけるよりも、抱っこのほうがはるかに早く泣きやむ アドバイス3 抱っこしないことが続くと、赤ちゃんは、あるときから泣かなくなる アドバイス4 話を聞く アドバイス5 「がんばれ」より、「がんばってるね」と認めるほうがいい アドバイス6 「ありがとう」という言葉をどんどん使おう アドバイス7 子どもの心は、甘えと反抗を繰り返して大きくなる アドバイス8 甘えない人が自立するのでなく、甘えていいときにじゅうぶん甘えた人が自立するのです アドバイス9 「甘やかす」と「甘えさせる」は、どう違うのか アドバイス10 反抗は自立のサイン。イタズラは、自発性が育ってきた証拠
- 【プロフィール】明橋大二(あけはしだいじ)先生
- 昭和34年、大阪府生まれ。京都大学医学部卒業。精神科医。国立京都病院内科、名古屋大学医学部附属病院精神科、愛知県立城山病院を経て、現在、真生会富山病院心療内科部長。児童相談所嘱託医、スクールカウンセラー、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。著書『なぜ生きる』(共著)『思春期にがんばってる子』『翼ひろげる子』『この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ」(いずれも1万年堂出版)など。
- 『子育てハッピー』シリーズとは
- 明橋大二先生の『子育てハッピー』シリーズは、『子育てハッピーアドバイス1・2・3』3巻に続き、『子育てハッピーエッセンス100%』(税込定価980円)、『10代からの子育てハッピーアドバイス』(同980円)、『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』(同980円)とシリーズ化。発行部数はこれまで合計250万部を突破。分かりやすい語り口と明快な結論、さらには太田知子さんイラストの4コマ漫画が超ベストセラーの原動力となっています。
『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』
著:明橋大二、イラスト:太田知子
発行:1万年堂出版、税込定価980円
2005年12月1日、『子育てハッピーアドバイス』(税込定価980円)が1万年堂出版(東京・千代田区)から発行されました。以来、2006年4目『子育てハッピーアドバイス2』(「家族みんなが笑顔になれるIQ&A集」同880円)、同年9月『子育てハッピーアドバイス3』(「親が楽になると、子どもも楽になります」同880円)、と続々刊行。
- 『子育てハッピーアドバイス』シリーズ 250万部突破
新刊 人気のセミナーに自宅で参加できる子育てハッピーセミナー<講演DVD付>
全国で大人気、明橋大二先生の講演を、読みやすく編集しました。
『子育てハッピー』シリーズの、大切なポイントを一冊に凝縮。しかも、DVDビデオつきなので、自宅で、いつでもセミナーに参加できます。優しい語り、ほっとするアドバイスが、子育てに自信と安心を与えてくれます。「抱きぐせをつけてはいけない」は間違い
しっけや勉強がよく身につく子と、身につかない子は、どこが違うのか「手のかからない、いい子」と、安心していませんか。
実は、子どもは寂しくて、「もっとかまってほしい」と思っているのに……
『家の光』2009年1月号より、明橋医師の新連載がスタートしています。タイトルは「明橋大二の すくすく道場」。
子育てに悩むお母さんに明橋大二医師がていねいにアドバイスをします。1月号は「わがままと言われる娘。一人っ子だからなのでしょうか?」。詳しくは誌面をご覧ください。
『安心』2009年1月号より明橋大二医師の連載「大人のいじめハッピーアドバイス」が始まりました。これから毎月1回、1年間の連載予定です。
明橋医師が「大人のいじめ」についての解決法や、心の持ち方をアドバイスします。内容は誌面でご覧ください。相談も募集中です。
家族って何だろう? ふと互いの存在を、自分の立ち位置を確認したくなることがありませんか。そんなときに読んでいただきたい本を集めてみました。
著者:明橋大二
イラスト:太田知子
「10歳まではしっかり甘えさせる」など、子育てに大切なポイントを、マンガを入れて分かりやすくアドバイス。ママ、パパに自信と安心を贈る1冊。
著者:明橋大二
イラスト:太田知子
パパは子育てにどう関わればいいのか。ママはパパに何を望んでいるのか。これだけは知っておきたいポイントをアドバイス。夫婦で読めば効果倍増。
著者:明橋大二
イラスト:太田知子
『子育てハッピーアドバイス』シリーズの中から、人気の高い言葉を選んだ31日分の日めくりカレンダー。元気と自信がわいてくるアドバイスが満載。
過去2回、本誌の子育て企画であたたかいアドバイスをくださった明橋大二先生が2年ぶりに登場。今回は、子どもを伸ばす子育てのヒントとともに、ママ自身の心のケアにもアドバイスをいただきました。なんだか新しい年の子育て、楽しくやっていけそうです
ガミガミ言うよりも100倍効果がある!
子どもがいきいき、のびのびと育ち、意欲とやる気を起こさせる4つのポイントを実践法とともに解説します
日々悩み、迷い、反省の繰り返しの子育て。
いつも元気でいたいけれど、ママだってそうはいかないときもある。
そんな気持ちを先生にぶつけてみました
『別冊PHP』12月号は「『甘えさせる』といい性格が育つ!」特集です。
「甘えさせる」ことは、子どもの成長にプラスとなります。でも、「甘やかす」ことは、マイナスとなることがあります。「甘えさせる」「甘やかす」、この似て非なるものを混同せず、すぐキレない子、好奇心と意欲に満ちた子を育むコツをご紹介します。
今回は明橋大二医師の「[年代別]子どもを上手に甘えさせるコツ」という記事が11ページにわたって掲載されています。
お近くの書店、コンビニエンスストアなどで発売中です。小さくお手軽なサイズなので、ぜひ手にとってご覧ください。
すべてのママへ、妊娠中や育児の不安を安心に変えて
毎日をもっとハッピーにするヒントを贈ります。
お話はテレビや著書で人気の、
医師でありスクールカウンセラーの
明橋大二先生。さあ、ママになるレッスン、始めましょう。
取材・文/岡田稔子 イラスト/仲川かな
どんなに妊娠を心から待ち望んでいたとしても、いざ妊娠が判明した途端、大きな不安に襲われたという人は少なくないのではないでしょうか。ママになる迷いから、なかなか妊娠・出産に踏みきれなかったという人は、周囲からは「社会経験を積んでいるのだから、立派な母親になれる」と思われがち。そうできる自信もないのに、できなかったらどうしようというプレッシャーを感じることも多かったでしょう。一方、若くして妊娠がわかった人なら、「子どもが子どもを産むみたいだ」と何度となく言われたかもしれません。事実、子育てをする自信はないし、言われるのはしかたがないと思ったこともあったかもしれませんね。
でも、今、「たまごクラブ」を手にしている人なら、いろいろな不安を抱きながらも、出産を決意したはずです。あるいは、結論は出していないながらも、心の奥では出産を決意しているからこそ、手にしているのではないでしょうか。まずは、出産を決意した、あるいは決意しようとしている自分をほめてあげてください。その選択はきっと間違っていないと私は思います。
今、世の中にはたくさんの育児情報があふれています。揚げ句の果てには子どもが事件を起こしたときに「育て方が悪かったのだ」ということまでついて回ります。育児には「しなければいけないこと」「してはいけないこと」がたくさんあるのだろうという気持ちにさせられてしまうのは、妊娠中のママばかりではなく、育児の始まったママも、小・中学生など少し大きくなった子どもを持つママも同じです。私は多くのママたちや子どもたちと出会ってきて、子育てとはしつけをしたり勉強をさせたりすることではなく、子ども自身に、自分は大切な存在なんだという気持ちをはぐくんでいくことだと思うようになりました。そして、全国のママたちにそのようなお話をしながら気づいたのは、ママ自身が自分に対してそういう気持ちを持てていないケースが多いことでした。
これから妊娠・出産を経て子育てを始めようとするにあたっていちばん必要なのは、まずママ自身が自分を肯定する気持ちです。自分で自分を認めるのは難しいことですから、周囲にあなたのいいところをどんどん言ってくれる人を見つけておきましょう。パパや実母などがそうした表現がうまくなくて、なかなかそうした言葉をもらえないなら、友だちでもいいでしょう。これからはママをサポートしてくれる専門職の人やグループなどとの接点も増えます。そこでそんな人も見つかるかもしれません。これが、私から皆さんへの最初の宿題です。
『たまごクラブ』2008年11月号より転載
栄養バランスよく食べるためにも、子どもの力を伸ばすためにも、重要視されている朝ごはん。料理研究家の先生方はどんなふうに工夫しているのか、伺いました。ママたちに絶大な支持を得ている、医師の明橋大二先生にもインタビュー!
富山県で行われたある調査では、朝ごはんを食べている子どもは、食べていない子にくらべて自己評価が高いという結果が出ています。自己評価とは「自分は大切な存在だ」「必要とされている」という感覚のこと。生きていくうえで、いちばん大切なものです。
この結果は、栄養面がしっかり補えているからというよりは、朝ごはんを通しての親子のふれあい時間がとれているかどうかの差だと私は考えます。朝、食卓を囲みながら、今日一日の予定を話す。朝ごはんを作って出すことで、子どもが「自分はきちんと世話をされている」という安心感を持つ。こういうことが心の発育に関わってくるのではないでしょうか。ですから、朝ごはんはなるべく楽しい時間にしたいものです。
「だらだら食いや、好きなものしか食べないのが気になる」というお母さんもいますよね。でも、そのために朝ごはんが親子ともに苦痛な時間になってしまうようなら、思い切って栄養面と量へのこだわりを捨ててみてはどうでしょうか。朝完璧に食べられなくても、給食も夕食もありますし、「朝ごはんを食べなくても、栄養失調や餓死なんてしない」くらいおおらかになっていいのでは、と思います。
子どもにとっては、「残しちゃダメでしょ!」と叱られるよりも、「半分も食べられてえらいね」と、がんばって食べた半分をほめられるほうがずっと気分がいいはず。朝ごはんは親子のふれあいを通して「心の栄養をあげる時間」。こう考えて、のびのび育ててください。
「Daily Planet」は、「アナタと創るラジオの中の新聞社」をコンセプトとする情報番組です。伊藤さんは、同番組内の「Humming bird」というコーナーにゲスト出演し、「30代男性の生き方と性」をキーワードに、ラジオパーソナリティの堀内貴之さん、守乃ブナさんと、楽しいトークが繰り広げられました。
『男のための自分探し』で反響の大きかった、「男の脳が『美人』だと感じる女性」についての話もあり、リスナーの反響が楽しみです。
忙しい仕事の間をぬって、何とか子育てや家事に参加しようというパパは、芸能界でも少なくありません。
「長女が生まれた時、仕事の合間に家にいて妻を見ていたら、とにかくやることがいっぱいあって、カミさんはやつれてくる。(中略)『時間が許す限り僕も子育てを手伝わなきゃな』ってその時思ったんです」(的場浩司さん)。
洗濯、食事の支度、買い物……。すべての家事に積極的に参加していったと言います。「そりゃ、最初は上手くいきません。でも、そのうち楽しくなってくる」(的場さん)というわけです。
出産後、赤ちゃんの世話や家事に追われる妻を物理的に助けることが、「男の子育て」のまず基本です。「1時間でもいいからカミさんに自由な時間を作ってあげたい」(的場さん)という気持ちこそ、大切なのです。
スクールカウンセラー・精神科医の明橋大二先生のベストセラー『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』では、「子どもが生まれたら──お父さんにできること──」として、(1)できるだけ早く帰る(2)自分のことは自分でする(5)おむつを替える──など5つの項目を挙げています。
生後1歳の赤ちゃんを入れて息子4人を持つ、人気タレント、中山秀征さん。「仕事の合間をぬって夕方には麻布の自宅に帰り、子どもたち全員をお風呂にいれてから再び仕事の現場に戻るなら出来ますよね」(中山さん)。自らの父親の立場を次のように言っています。「家の外では全権を握るプロデューサーですけど、家に帰ったら何から何までこなすAD(アシスタント・ディレクター)」と……。「せめて家にいる時は出来ることをやって少しでも女房を助けたいと思うようになった」(中山さん)。父親が赤ちゃんの子育てや家事に参加すれば、妻との会話も増えて、思いやる気持ちも増すものです。
M−1グランプリの常連、キングコングの梶原雄太さんは「結婚してから仕事後はほぼ100%まっすぐ家に帰ります。番組スタッフの方からのお誘いがあっても、奥さんと子どもをなるべく連れていくようにしています」と言っています。ママと赤ちゃんという1:1の関係でなく、パパを含む3人の関係を築こうという姿勢が、ママの気持ちを孤立から防ぎます。
子どもの成長につれ、人間として大切なことを時には厳しく教えなければなりません。「命に係るようなことを子どもに教えるには、叱ることも叩くこともある」(的場さん)。中山さんも言います。「人に挨拶することとか、(さっきの)仕事に対する考え方とか、人間として大切な基本を教えたい。やりたい放題させていても、これはいけないと思ったら、僕はおしりを叩きますね」。世間の常識や社会の規範を教えていくのも、「男の子育て」では、大切なのです。
妊娠・分娩・育児という事業は、たとえそれが自然のものであるにしても、女性にとって決して簡単なものではないし、肉体的のみならず精神的にも、大きな仕事なのです。特に分娩直後は、精神的にも肉体的にも新しい母親にとって重大なときで、父親はそれをサポートしなければならないのです。
伝統社会には、こどもが生まれるときには、その部落の人たちが集まり、妊婦の分娩を助け、生まれたこどもの世話をするなどの助けあいの行動がみられます。こういった、妊婦・産婦を助け、お産を無事に終わらせ、育児の出発点を助ける人びとを※1ドゥーラと医学文化人類学者は呼んでいます。
ところが、先進化した文化社会では、ドゥーラがいなくなってしまったのです。産院にいる間は、医師や助産婦さんの助けがあり、新しい母親も安心していられます。しかし、ひとたび退院して家に帰るや、待っているのは核家族の家庭で、多くの場合、新しい父親だけです。従ってこのときこそ、新しい父親は、新しい母親の精神的並びに肉体的な力になってあげなければならないのです。
新しい父親の役割の第一は、新しい母親を※2マザーリングすることです。母親がわが子を優しく可愛がり育てるように(マザーリング)、父親は、妊娠・分娩・育児する母親を優しくいたわり、勇気づけ助けなければなりません(マザーリング・ザ・マザー)。その柱は、エモーショナル・サポートです。それは、お産を軽くし、母子相互作用を活性化させ、母と子のきずなをちゃんとつくり上げることになり、母乳哺育を成功させ、優しい育児をおこなうための第1歩なのです。
父親は、母親のこどもにたいする育児行動を、どちらかといえば、大局的にみる立場も重要です。それには、母と子の関係と同じように父と子の関係を乳児期に確立する必要があります。
日本でもやるようになりましたが小児科医は、父親とこどもの関係をできるだけ早く確立するため、可能なかぎり、分娩に立ちあわせたり、母親と同じようにこどもと接触することを期待し実行させています。特に分娩後できるだけ早い機会に、父親も赤ちゃんを抱くことが重要なのです。
病院の中で、生後2日から4日の赤ちゃんと、母親あるいは父親と一緒にさせて、あるいは父親・母親の両者と赤ちゃんを一緒にさせて調べた研究があります。父親だけ、あるいは母親だけと赤ちゃんを一緒にしておいたのでは、お互いにあまり差はないのですが、母親と父親と赤ちゃんと3人を一緒にしておくと大きな違いが出てきました。母親よりはるかに多くの機会、長い時間にわたって、父親は赤ちゃんを抱くのです。赤ちゃんに対する話しかけも父親のほうが多く、手で赤ちゃんにふれるのも父親のほうが多いのです。
しかし、父親が赤ちゃんを抱くという行動は、話しかける行動ほど母親と違いはないのです。逆に赤ちゃんにほほえみかけるのは、母親より少ないのです。3人の相互作用の中で、母親とこどもの相互作用は抑えられるようです。しかし、陣痛から分娩にたちあった父親は、父・母・子の相互作用で、父親優位になって、父と子のきずな、父子結合(愛着)が強くなるのです。
こどもが発達するにつれて、当然父親の役割は違ってきます。言語が発達し、学校生活が始まるとき、こどもは社会的に大きく成長します。そして、遊びの中にみられる身体的ならびに知的な行動も活発になります。そんなときこそ、父親の出番があります。さらに円熟した母子関係で乳児期を終わり、幼児期に入り、こどもの生活の場が家庭・幼稚園と拡大され、いよいよ学校教育にはいった時点は重要です。すなわち学童期・青年期に入ると父親の役割はさらに大きくなります。今度は社会のしきたり、人生の意義など、自らの体験を通して、こどもの問いかけに答えてあげなければなりません。
母親と父親の、こどもの未来に対してはたす役割は、家庭で異なりますが、やはりこどもが社会に向けて目を開くのに、父親のはたす役割は大きいものです。しかし、基盤には、健全な父子関係がなければなりませんし、そのためにも乳児期に、父と子の接触が多く持たれることが重要なのです。
スクールカウンセラー・精神科医の明橋大二先生のベストセラー『子育てハッピーアドバイス』シリーズの1冊。「子育てに関わることは、決して時間と労力を犠牲にすることではなく、父親の人間性を豊かにし、幸せを与えてくれる」(明橋先生)というコンセプトで、父親の子育てへのアドバイスを分かりやすく解説。
ミリオンセラーの育児書「子育てハッピーアドバイス」(1万年堂出版)シリーズの著者で、精神科医の明橋大二さんが、岡山市で講演した。明橋さんは子どもたちが起こす重大犯罪について、「問題の根底には、自己評価が極端に低いことがある」と指摘。聞き入るお母さん、お父さんたちに、「幼いころから『大好きだよ』と抱きしめ、子ども自身が『自分は生きている意味がある』と実感できるように育てて」と呼び掛けた。(則武由)
自己肯定感育てよう
「子どもが事件を起こしたとき、よく言われるのが『今の子は何を考えているか分からない』『しつけができていない』。しかしそれは本当の問題ではない」と明橋さん。
「子育てハッピーアドバイス〜自己肯定感を育(はぐく)む子育てを考える」と題した講演で、自己評価の大事さを強調した。明橋さんの言う自己評価とは「自分に自信がある・ない」という以前の、自己肯定感や自尊感情の意味。「自分は大切な存在だ」という感覚で、「今、この自己肯定感が低い子どもが増えている」と力を込めた。
続いて文部科学省の2002年の調査を紹介。「ときどき自分が役に立たない人間だと思う」と答えた中学生は、米国32%、中国25・4%に比べ、日本は56・4%。「自分は他者に劣らず価値のある人間だ」と答えた中学生は、米国81・5%、中国86・6%に対し、日本は31・5%だったという。
明橋さんによると、自己肯定感の土台が築かれるのは0歳から3歳。しつけや勉強は、その土台の上で初めて指導が可能になるという。しかし、「これまでの教育現場ではしつけや学力ばかりが取り上げられ、自己肯定感をあまり問題にしてこなかった」。
明橋さんは「心配な症状やサインを出す子どもたちは、しつけや学力の前提となる自己肯定感が傷ついたり、育っていないことが多い」と言う。いくつになっても子どもの不安に気付いたら、「あなたは大切な人間だよ」と伝え、「もう一度土台を作り直してあげてほしい」と訴えた。
依存と自立を行き来する、子どもの心の成長についても解説した。「子どもは親に依存して甘えることで安心感を得る。しかし依存の世界は不自由でもあり、子どもは自由を求めて自立する」。ところが自立の世界は不安で、子どもは安心を求めて再び親に甘え、依存と自立を繰り返すのだという。
「子どもを甘えさせると自立できない」という考えもあるものの、明橋さんは「十分甘えて安心感をもらった人が、自立への意欲を持つ」と強調。青年期に自立につまずく人は、小さいときに甘えることができなかった場合が多いという。
「甘えが満たされ愛されていると感じたときに、自分は価値ある存在だという自己肯定感が育つ」と明橋さん。「依存と自立を繰り返しながら成長していく子どもたちのペースを、どうか見守ってあげて」と締めくくった。
講演会は岡山市内の女性でつくる育児支援グループ「はっぴぃサプリ」が主催。子育て真っ最中の人ら、約300人が参加した。
あけはし・だいじ 1959年、大阪府生まれ。京都大医学部卒業後、名古屋大病院、愛知県立城山病院などを経て、94年から真生会富山病院心療内科勤務。児童相談所の嘱託医や小学校のスクールカウンセラーも務め、2006年10〜11月には人気テレビ番組「笑っていいとも!」の子育てコーナーに出演した。著書に「子育てハッピーアドバイス1、2、3」「忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス」など。
「子育てハッピーアドバイス」シリーズの著者で真生会富山病院の心療内科部長、明橋大二さんの講演会(麦の会主催)がこのほど松山市内であった。「子が宝なら、母親も宝〜生きる勇気を育てるために」と題して講演した明橋さんは「子どもに関する事件の根っこには、自己評価の極端な低さがある」と指摘。子どもの自己評価の回復が問題解決には不可欠と訴えた。要旨を紹介する。
子どもをめぐる事件が起きるたび、専門家は「今の子は何を考えているか分からない」「家庭の教育力低下」など否定的なコメントを出す。現場で多くの子どもとかかわっている1人として、問題の根っこは別のところにあると痛感。それは子どもたちの自己評価の極端な低さだ。「自分は生きている価値がある」「私は誰かにとって大切な存在」などという感覚を、今の子どもは持てなくなっている。国際的な調査を見ても、日本の子どもの自己評価の低さは突出。大人が子どもに対し、否定的な言葉を繰り返してきた結果と受け止めている。
「私は私でいい」「私は価値ある大切な存在」など自己評価の土台が築かれるのはゼロ〜3歳。抱っこや授乳、よしよしなどを通して、はぐくまれる。3〜6歳は生活習慣やしつけ、6歳以降は勉強というのが土台の流れ。土台の大本になる自己評価がはぐくまれていない子に、生活習慣や勉強ができるはずがない。それなのに今の教育はルールや学力を大事にし、自己評価の議論はほとんどしていない。大人は「この子の問題の根っこは自己評価が低くなっていること」と気付き、土台を育て直すことを考える必要がある。子どもが何歳でも手遅れということはない。
「どうせぼくなんか、私なんか」と「どうせ」のセリフが出てきたら自己評価が低くなりつつあるサイン。心のSOSの1つと受け止めてほしい。
親に十分甘えて安心感をもらった子が自立する。甘えを受け止めてもらうことは「生きていていいんだ」「生きている価値があるんだ」など、子どもの自己評価につながる。親は子どもの甘えを受け止めると同時に、子どもの話をしっかり聞き、頑張りを認め、ねぎらってほしい。子どもの自己評価をはぐくむのに一番有効な言葉は「ありがとう」。相手の存在価値を高める言葉で、子どもにすれば人の役に立てたと思えるからうれしい。日本の大人は、子どもをもっとほめていい。
【芽室】子供を通した地域づくりを考えようと、27日にめむろーどで開かれた「めむろハッピーフェスティバル」(町、めむろ子育っちネットワーク、十勝毎日新聞社共催)の一環として、ベストセラー本「子育てハッピーアドバイス」の著者で真生会富山病院心療内科部長の明橋大二氏が同日午後6時半から同会場で講演した。要旨を採録する。
子供に関する事件が起きるたびに、しつけや規範意識が問題になるが、本質をとらえていない。原因は子供の自己評価の極端な低下。国際的な調査でも、日本の子供は自分に対する評価が低い。子供社会に対する大人社会の厳しい見方が影響しているからだ。
子供には、3歳までに「自分は存在価値がある、大切な人間、生きていていいんだ」と思わせる自己肯定感を持たせること。自己肯定感が低い背景には、幼児期の虐待やいじめ、大人のかかわり方の希薄さがある。手のかからない子供も案外、自己肯定感が低い。怒ったり、泣いたり、わめいたり、マイナスの感情を出しても、受けとめてあげることで自己肯定感は育つ。
自己肯定感を育てるためには「依存と自立」「甘えと反抗」「従順と攻撃」の繰り返しを子供のペースで行わせること。大人に十分依存して、甘え、安心感を持った子供が自立する。また、子供に対する「頑張れ」という言葉は、相手を見て使うこと。大人でもそうだが、「今でも頑張っているのに、これ以上は頑張れない」と思ってしまう。自己肯定感の低い子供に有効な言葉は「ありがとう」だ。「私でも役立っている」という自分の存在価値を高める。
子供には、ある程度生まれ持った性格がある。理想を求めるのではなく、子供の個性を認めること。子育ては人への思いやりの前に、まず自分を大事にする。子が宝なら、親もまた宝。ここまで育ててきたことに自信を持ち、周囲も苦労をねぎらおう。これだけ素晴らしいイベントを行える子育ての環境が整った芽室であれば、地域で子供を育(はぐく)むことも可能だ。
(酒井花)
親鸞の教えを伝えるため約700年前に書かれた「歎異抄」の現代語訳本「歎異抄をひらく」(高森顕徹著)が県内の書店で好調に売れている。熟年世代の人たちが、親鸞の思想に触れたいと買い求めているようだ。
「歎異抄をひらく」は、東京の1万年堂出版から3月に発売され、全国で11万部を販売し、宗教思想系の出版物の中ではかなりのベストセラーとなっている。特に県内からの愛読者カードの返送数は多く、都道府県別で2位(人口比)。
勝木書店本店(福井市)では発売以来、売れ筋本として正面入り口に積んでいる。河端浩文店長(35)は「浄土真宗系の本は動きがいいけど、ここまで爆発的なのはまれ。年配の方を中心に買い求めていく」と人気ぶりを説明。
安部書店エルパ店(同)の岩佐美香店長(27)も「人気の理由は内容が福井向きなのと、大活字で書かれているから。お客さんが『老眼でも読みやすい』と言っていた」と話す。
歎異抄の入門書に手を伸ばす福井人。浄土真宗信仰の根強さだけでなく、「こんな時代だから心の癒やしを求める」(河端店長)のかもしれない。
──「子育てハッピーアドバイス」シリーズがこれほど受けたのはなぜ。
◆実際に子育てしている特にお母さんたちは、じっくり育児書を読んで、あれもこれもと実行する余裕なんてありません。子どもが昼寝している間に読み切ってしまえるようマンガを多用し、自己肯定感に基盤を置いた子育てにポイントを絞ったのがよかったのでしょう。
──「自己肯定感」とは。
◆平たく言えば「自信」ですが、勉強やスポーツの自信ではありません。自分には存在する価値があるか、生きている意味があるかという感覚です。日本の子どもはこうした自己評価が国際的に見ても極端に低いことが調査結果から分かっています。「自分は必要とされていない」「いない方がましな人間なんだ」と思っている子どもは心に大きなダメージを受けていたり、自傷行為などの問題行動が出てくる恐れがあります。「どうせ私なんか」の「どうせ」という言葉が会話に出てきたら、SOSサインの1つとして注意してください。
──では、自己肯定感を高めるには何をすれば。
◆まずはスキンシップで、愛されていることを実感させましょう。「抱きぐせがつく」という考えは間違い。泣いても放置し続けると子どもの心に怒りの感情が芽生えます。それが潜行してしまうと、表面上は手がかからない良い子に見えても、大きくなってからトラブルが出てきます。言葉を話せるようになったら、親は「聞く」ことが大切です。子どもの話を真剣に聞くだけで「あなたは大切な存在だよ」というメッセージになる。10歳までは徹底的に甘えさせることも重要です。甘えが満たされると自己評価も親への信頼も高くなり、満たされないとそれぞれ下がって不信や怒りが募ります。
──パパ向けのシリーズ第6弾もずいぶん読まれていますね。
◆社会が少しずつ変わってきたのは事実ですが、それでも現実として主に子育てしているのは今も母親です。父親に具体的な子育てのノウハウを指導するより、ママの苦労をねぎらうことが何よりも大切なんだと書きました。育児や家事の分担はその先のステップ。まずはママが笑顔になること。それによって、子どもはよく育つのです。
──でも、子育て中はどうしても悩んだり落ち込んだりすることがある。
◆子どもの自己評価が低いことも問題ですが、実は親の自己評価も低い。「育児書を読むと余計につらくなる」というママは多い。誰でも最初は未熟な親です。子育てしながら自分も成長していくのです。「私は私でいいんだ。この子はこの子でいいんだ」と割り切り、子育てに自信がないことに自信を持ちましょう。そして時には心を解放してほしい。クリーニングを利用して家事負担を減らしたり、子どもを預けて夫婦だけの時間を作ったり。人の力を借りることは罪悪ではありません。
川端康成の代表作「雪国」の英訳も手がけた翻訳家エドワード・サイデンスティッカーにあこがれて翻訳家の道に。これまでに英訳した日本語の著書は、俵万智の「サラダ記念日」など文学作品をはじめ、40作以上になる。
アメリカに生まれ育ち、高校の第二外国語として16歳から日本語を勉強し始めた。同じころから日本文学の英訳も読み始め、そのころに出会った同氏の英訳本が翻訳家を志すきっかけに。「氏はあこがれであり、ヒーロー。訳で作品の良しあしが決まるくらい、翻訳は大切な仕事だということを教えられた」と振り返る。
昭和50年に来日し、昭和54年には自身初の訳本として、安部公房の「密会」が出版された。今は同志社大学の英語英文学科の教授として、学生の指導にもあたっている。
小説以外にも幅広く翻訳を手がける。なかでも、親鸞聖人の残した言葉から人生の目的を探ろうと試みた著作「なぜ生きる」の英訳は、印象深かった仕事のひとつ。「仏教を知らない欧米人に向けてどのように訳すべきか、『翻訳とは何か』考えさせられた」という。
日本語の勉強もずっと続けている。「日本語は英語と全く違って面白い。逆に翻訳は、愛や憎しみなど言葉の向こうの、同じ人間だから理解できるものを感じられる」と目を細めていた。
『子育てハッピーアドバイス』がママたちに絶大な支持を得ている医師の明橋大二先生、そして双子の男の子の母でもある料理家、上田淳子先生に特別インタビュー!
お二人が考える朝ごはんの役割、子どもを伸ばす朝ごはんとは?
朝ごはんの習慣が心の発育にかかわっている
朝ごはんのときに「早く食べなさい」「残しちゃダメ!」と、大きな声を出してしまう。どのご家庭でも聞く話です。
毎朝きちんと、好き嫌いなく食べさせたいというお母さんの気持ちはよくわかりますし、確かに、朝ごはんはとても重要なものです。富山県で行われたある調査では、朝ごはんを食べている子どもは、食べていない子どもに比べて自己評価が高いという結果が出ています。自己評価とは「自分は大切な存在だ」「必要とされている」という感覚のこと。生きていくうえで、一番大切なものです。
この結果は、栄養面がしっかり補えているからというよりは、朝ごはんを通しての親子のふれあいの時間がとれているかどうかの差だと私は考えます。朝、食卓を囲みながら、今日一日の予定を話す。朝ごはんを作って出すことで、子どもが「自分はきちんと世話をされている」という安心感を持つ。こういうことが心の発育にかかわってくるのではないでしょうか。ですから、朝ごはんはなるべく楽しい時間にしたいものです。
栄養面と量へのこだわりを捨ててみて
「そうはいってもやはり、だらだら食いや、好きなものしか食べないことが気になる…」というお母さんもいますよね。でも、そのために朝ごはんが親子ともに苦痛な時間になってしまうようなら、思い切って栄養面と量へのこだわりを捨ててみてはどうでしょうか。朝完璧に食べられなくても、給食も夕食もありますし、「朝ごはんを食べなくても、栄養失調や餓死なんてしない」くらいおおらかに考えてもいいのでは、と思います。
食べられたことをほめて、気分よく
だらだら食べるのが気になるなら、残っていても時間を区切って食事を終わりにしてしまえば、忙しい朝でもイライラせずにすみます。子どもが量を食べないのは、食べたくないから。おなかが減ったら黙っていても食べますから、朝ごはんの時間に親が食べさせたい量を食べなくてもよしと考えてみてください。子どもにとっては、毎朝「残しちゃダメでしょ!」と叱られるよりも、「半分も食べられてえらいね」と、頑張って食べた半分をほめられるほうがずっと気分がいいはず。そこへ、例えばおにぎりしか食べない子であれば、具としておかずを入れてしまうとか、お母さんのちょっとした工夫をプラスすれば、それでもう十分だと思うんです。好き嫌いなく、たくさん食べさせることよりも、朝ごはんは親子のふれあいを通して「心の栄養をあげる時間」。こう考えて、子どもをのびのび育ててください。
PROFILE
精神科医。京都大学医学部卒業後、愛知県立城山病院などを経て、
真生会富山病院心療内科部長。
児童相談所嘱託医、中学校スクールカウンセラー、
NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。
家族みんなが笑顔になれると評判の『子育てハッピーアドバイス』シリーズは、
累計200万部以上の大ベストセラー!
子どもの才能の伸ばし方、サッカーや野球のコーチングなど、父親に読ませる企画満載の『日経Kids+』『AERA with Kids』、パパのカッコイイ育児参加スタイルを提案する『FQ JAPAN』などの子育て雑誌が今、大きな反響を呼んでいる。誌面に登場するのは「男の育児」を存分に楽しむ読者パパたち。彼らのように子どもとともに学び、遊ぶライフスタイルを持つ男性がここ数年で急激に増えてきている。にほんブログ村の子育てジャンルでも自らの育児を記した「パパの育児」のブログは300件以上、さらに子どもとの時間を楽しむためのパパ向け番組NHK『パパサウルス』、昨秋放映されたTVドラマ『オトコの子育て』などの大ヒットなど、男の育児は今注目のキーワードだ。一方、それに呼応するかのように市町村やNPO主催の父親向け育児講座やイベントも急増中。福井県の「お父さん応援プロジェクト」、岩手県の父と子の料理教室、岡山県では父親中心の子育てサークルに助成金を出すなど、全国各地でその取り組みは年々活発化している。
厚生労働省の調べによると「育児を仕事と同等に重視したい」「どちらかといえば優先したい」という男性は何と7割近く。だが仕事を優先せざるを得ないのがやはり現実。そのため同省では企業に向け、男性社員の仕事と家庭の両立を応援しよう!という大々的な働きかけをし、多くの企業でフレックス勤務制度や育児休暇などの子育て支援の導入が実現、昨年は男性の育児休暇取得者数が過去最高となった。


この本を会社帰りに本屋で見た時、買う、手に取る、まったく目に入らないと、3種類のパパがいると思うんだけど、目にも入らないパパは相当ヤバイ!"いまそこにある危機"に気づいてないというか、父親なのに当事者意識がまるでないということだから。本書は漫画で描かれたロールプレイングがわかりやすく「ああ、そうか!こういうふうに言えば不機嫌なママも笑顔でいてくれるんだな」と教えてくれる参考書にもなっている。一番共感したのはパートナーシップ。オムツ替えやお風呂の入れ方という技術ももちろん大事だけど、パパの最も重要な役割はママを支えること。母親と子どもは共依存するんです。それをぶったぎって自立させるのが父親の役目。そこでどう父親が介入していくか、それをするためには夫婦が互いを認め合うことが一番大切だということも、ていねいに書いてあります。まさにその通りで、支え合い満たされている親の姿を見ると、子どもは安心して外へと行けるものなんですよね。一方でこの本は、父親の自立支援の書だとも思う。日本の多くの父親って自立していないでしょう。会社で依存し、家庭では奥さんに寄りかかり(笑)。子どもを自立させたいなら、まず自分が自立しないと。子育ては義務ではなく、楽しい権利。そして子どもとともに親も成長できるチャンスなんです。「子育てをしたいけど、仕事が忙しくて……」という言い訳ばかりのパパにも、働き方や意識を変えることの重要性について、この本は考えるきっかけを与えてくれます。子どものいる家族を船にたとえるなら、どういう航海マップを描いて、乗組員である家族ひとりひとりがどんな役割を持って、どんなふうに安全かつエキサイティングな航海をするのか――それをディレクションし、ビジョンにして提示してあげるのが父親の役目じゃないのかな。子どもに対しても、パパが自分の夢を語り、親である前にひとりの人間として自分の人生を楽しんでいるかどうかをちゃんと言葉や行動で示すことこそ最高の教育だと思う。父親が変われば家族も変わっていくんです。でもこの本はあくまでアドバイス。マニュアルではない。後は状況に応じて自分らしく楽しくやればいい。実践して少しでもいい方向に変われば、その流れをもっと確かなものにしていく次のアクションは、自分で見つけていけばいいと思います。

発売当初から400冊以上売れている本書は、当店のノンフィクション売り上げのTOP3にずっとランクインしている人気書籍。売り場も育児書、教育書、ビジネス書、文芸書、店頭と、いくつものコーナーで展開し、お父さん、お母さんをはじめ、多くの方に手に取ってもらいやすいようにしています。パパになった息子さんに贈られるのか、おじいちゃんやおばあちゃんと見られる方が買っていかれることも多いですね。今まで子育て書でお父さんに向けて書かれたものはあまりなかった。この本はそういったことでも大きな意味を持っていると思います。この人気を受け、今度ビジネス書コーナーでお父さんのための子育て書フェアも開催する予定です。
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「子育てハッピーアドバイス」シリーズは当店で大人気のシリーズ。この本も刊行前から多くの問い合わせがありました。はじめ購買層の中心はシリーズの読者であるお母さんだったのですが、年末年始に家族で来店される方が多くなる時期から、お父さんたちがこの本を手に取る姿が急に増えてきました。週に30冊も売れている今では、お父さん自身が買っていくことのほうが多いほど。来店するお子さん連れの方を見ると子育ては大変だなと思います。それを家族みんなでコミュニケーションをとりながらやっていこうよ、と語る本書は心温かな一冊。この本を売っていくことは、お父さん、お母さんの助けにもなるんだ、という思いを持ちながらお薦めしています。
取材・文/河村道子 撮影/鈴木慶子
子育てに関する著書で知られる明橋大二医師(富山県・真生会富山病院心療内科部長)の講演会が12日、大分市のいいちこ音の泉ホールで行われた。県主催のフォーラムの中で「子育てハッピーアドバイス──自己肯定感をはぐくむ子育てを考える」と題して行われた講演の要旨を紹介する。
子どもをめぐる事件が起こるたびに、今の子どもたちは大人の否定的な目にさらされている。問題の根っこにあるのはその子自身の悪さではなく、「自己評価の極端な低さ」だ。自己評価とは、平たくいうと「自分は生きていていいんだ」という子どもにとって一番大切な自己肯定感。ある調査によると、日本の子どもたちの自己評価は他国より突出して低いという。
自己評価は3歳くらいまでにはぐくまれる。これが土台となり、4歳から6歳で基本的な生活習慣が身に付き、7歳くらいから勉強したいという意欲がわいてくる。現在の子どもたちは土台がボロボロになっている子が多い。「どうせ……」という言葉はそのサイン。「自分なんて生きていても意味がない」と考えてしまう。そういうときには、ルールや勉強よりも、もう一度土台から育てなおすことが大切だ。「あなたは大切な人間だ」と伝えていく。いくつになっても手遅れということはない。
子どもの自己評価が低い要因として、虐待やいじめ、人とのかかわりの希薄さが挙げられる。今の家庭では昔に比べて親子が一緒に過ごす時間が少ない。手が掛からない子がいい子だと思われているが、子どもの甘えや反抗はとても大切。子どもはマイナスの感情を親にぶつけて、それでも受け入れられて親の愛情を確認する。
子どもの心は依存と自立の繰り返しで成長している。甘えない人が自立するのではなく、甘えた人が自立する。子どもが素直に愛情を求められるよう、子どもの甘えをうまく育てていくことがポイントだ。依存させない、自立させないかかわり方をしない。
ほったらかしと構い過ぎには注意しよう。子どもの心は"手のひらの中の卵"。締め付けると壊れ、離しすぎると割れてしまう。ほどよい力で支え続けていく。
大切なのは(1)子どもが小さいときはスキンシップ(2)子どもの話をよく聞く(3)子どもの頑張りを認めて、ねぎらう(4)ありがとうの言葉を伝える──の4つ。
子育ては思うようにいかないものだし、悩むのは一生懸命にかかわっているからこそ。親の不安や苦労をねぎらい、理解し、支え合う──悩みながら子育てをすることは決して間違っていないし、子どもにも伝わる。
子どもたちには今の時代なりの不安や痛みがある。それを理解し、支えることで、生きる力を引き出してほしい。大分県の子どもたちが健やかに育ちますように!
読売新聞朝刊(富山版)で、平成18年4月から、明橋先生の「子どものこころ相談室」が、連載されています(隔週日曜日掲載)。
子育てをしていると、さまざまな疑問や戸惑いが出てくることが少なくありません。そんな親御さんから読売新聞に寄せられた質問に、明橋先生がアドバイスをされているものです。
『子育てハッピーアドバイス』シリーズと同じように、太田知子さんがコンビを組んで、マンガやイラストを担当。カラーで、やわらかい雰囲気のコーナーが、読者の人気を呼んでいます。
読売新聞のホームページで、すべてのバックナンバーを読むことができます(残念ながら、ホームページでは文字原稿のみで、太田さんのマンガは掲載されていません)。
あなたの悩みに、明橋先生が答えを下さっているかもしれませんよ!
http://hokuriku.yomiuri.co.jp/hoksub7/kodomo/
射水市子どもの権利支援センター「ほっとスマイル」(三ケ・小杉)の開設4周年を記念した「いみず子どもフォーラム2007」が25日、射水市小杉文化ホール・ラポールで開かれた。
真生会富山病院心療内科部長で、NPO法人「子どもの権利支援センターぱれっと」理事長の明橋大二さんが「地域ぐるみの子育てハッピーアドバイス」と題して基調講演。6月に射水市子ども条例が制定されたのを機に、地域で子育てをしている親や支援者が集まり、子育てについて語り合いたいと述べた。
パネルディスカッションでは、NPO法人元気やネット代表の岡村祥子さん、射水市こども課の三箇陽子さん、NPO法人学校外教育支援協会の松本剛明さん、ほっとスマイルを利用している中学生が、子育て支援や家庭児童相談員、訪問サポートなどの立場から話し合った。
子育ての心構えとエールを、親しみやすい漫画と簡潔な文章でつづった本「子育てハッピーアドバイス」(1万年堂出版)は、2005年の発刊以来、5冊で計200万部を超す人気シリーズ。アドバイスの骨子を紹介するとともに、このほど札幌や胆振管内白老町で講演した著者で精神科医の明橋大二さん(47)に、子育て中の母親へのメッセージを聞いた。(町田誠)
子の心の成長に最も大事なのは、「自分は大切な存在」と思える自己肯定感。幼少時に十分に甘えを受けとめてもらうことで、はぐくまれる。「抱き癖をつけてはいけない」は間違いで、赤ちゃんにはスキンシップが大切。10歳までは徹底的に甘えさせる。ただし、甘やかすこと(過保護)と甘えさせることとの区別が子育てのかぎ。
「現代社会は規範意識ばかりが強調され、しつけや勉強、自立心の土台になる自己肯定感の大切さが抜け落ちているのが心配です。引きこもりや非行、拒食症のなどの根底には、自己評価の低さがあります。学校や教育基本法でも自己肯定感の大切さを掲げてほしい」
子のペースに合わせ、親を頼ってきたら助け、「自分でやる」と言ってきたらやらせる。親の指示通りにやって成功しても、自信にはつながらない。10代は甘え(依存)と反抗(自立)の行き来が激しく、くるくる変わる。
「子どもを厳しくしつけたという読者から『自分の子育てが否定されたようで落ち込んだが、アドバイスを実践したら子どもに笑顔が出て、自分の間違いに気づいた』との感想も届きました。昔の子は、親に厳しくされても、友達やきょうだいが多いので親と適切な距離を置けた。今は親子が密着しており、子は親の否定的な言動や支配に大きな影響を受けるんです」
子どもは自己中心的で、言うことをきかないものだと認める。子の日々の言動すべてが親の責任ではなく、もともとの性格による部分も大きい。子育てに自信がないのは、どの親も一緒。親が肩の力を抜くと、子も楽になる。キレない子を育てるには、キレない親になることだ。
「核家族化と父親の長時間労働で、母親が家庭内で孤立しています。子を守るには、まず母親を守らなければなりません。母親が自己肯定感を持てるよう、子育ての努力を認め、地域で支える必要があります」
大きくうなずき「そうか」と聞く。親が話す時間の方が長くなってはいけない。子の気持ちを否定せず「嫌だったんだね」「悔しかったんだね」と言葉を繰り返す。「これをしなさい」「これはしちゃいけない」より、「私はうれしい(悲しい)」と言う方が伝わる。
「子が話をしないのは、親が長々と小言を返すから。気が小さい子や素直でない子は、しかる際に追いつめてはダメ。いったん言い分を認め、『これは良くない』と伝えて。『がんばれ』と励ますより、『がんばってるね』とねぎらう方が、子に元気が出ます」
「日本の子育ては悪くなってなんかいません。『今どきの母親は……』と言う声もあるが、昔は昔、今は今。今どきのお母さんはわりと一生懸命子育てしていますよ」と話す、明橋大二さん(47)。
第1回「ミセスが選ぶBOOK大賞」の「夫に読んでもらいたい本」銀賞に選ばれた「子育てハッピーアドバイス」(1万年堂出版)の著者で、スクールカウンセラーとして、多くの子どもの相談に携わってきた精神科のお医者さんだ。
ご自身の講演記録をまとめた冊子が出版社の目に留まり、最初の本を出版。多くの反響があり、もっと分かってもらいたいという思いから、「私としては半信半疑だったのですが、出版社のアイデアにより"マンガ"で解説した」のが「子育てハッピー」シリーズだ。
「イラストやマンガだと、文章だけでは表現しきれない子どもの表情などが一目瞭然。絵ってすごいなぁと実感」。読みやすさや分かりやすさ、専門家からの「大丈夫だよ」という温かいメッセージが評判になり、シリーズで200万部を突破するベストセラーに。
「子育てで大事なことはいくつもあるわけでない」と明橋さん。「しつけの土台になるのは"自己肯定感"。子どもが"自分は大切な存在"であり、"生きている価値があるんだ"という意識を持てるようにすること、それだけです」
その自己肯定感はお母さんにも必要。「子どもと向き合っているお母さんの感覚が一番正しいと思う。自分を信じて、自身を大切にしてもらいたい。子が宝なら、母親もまた宝」とエールを送る。
2女の父。「自分の失敗を振り返りつつ……(笑)」、子育てのパートナーであるお父さんのために、現在「パパの子育てハッピーアドバイス(仮称)」(10月出版予定)を執筆中だ。
富山県の精神科医で、ベストセラー「子育てハッピーアドバイス」シリーズ(1万年堂出版)の著者としても知られる明橋大二(あけはし・だいじ)さんは福島民報社のインタビューに答え、子どもに自己肯定感を持たせることの大切さを強調した。
──「子育てハッピーアドバイス」シリーズは計5冊で200万部を売り上げました。
明橋さん 地元の小中学校でスクールカウンセラーを経験し、非行や心身症の傾向のある子どもたちの心の共通点を見つけました。そのような心の問題を予防、改善するために、親はどのように子どもに接するべきかを本に書いたのが始まりで、多くの方に読んでいただき光栄に思います。
──心の問題とはどのようなことでしょうか。
明橋さん 問題のある子どもは「自分は価値がない人間だ」などと過小評価してしまうところがあるのです。この子たちに、しつけをしても効果は上がりません。当然、勉強もです。ただ、自己否定とは治らないものではありません。小学生なら1年間もあれば十分に改善できます。そこで、自分の価値を認める自己肯定感を持った子どもを育てるために、親はどのように接していけばよいのか、というのが重要になってきます。
──ぜひ、お聞かせください。
明橋さん 子どものペースで、安心して生活させることが重要です。親に大切にされることで、自分は必要とされている存在なんだと思えるようになります。子どもの話をじっくり聞いてあげることも忘れてはいけません。
──子どもには、どのような言葉をかければいいのでしょう。
明橋さん 子どもは子どもなりに頑張っていることがよくあります。そういう姿を見かけたら、「頑張っているね」とねぎらいましょう。気持ちが前向きになります。一方で「どうして○○しないのか」と否定的にとらえる言葉は禁句です。子どもに多くの夢を託しているでしょうが「なるようにしかならない」と開き直ることも大切。肩の力が抜けると、子どもの良さが見えてきますよ。
──子どもを甘やかすことにはなりませんか。
明橋さん その心配はありません。10歳まではどんどん甘えさせてください。子どもの心は愛情が満たされることで、自立という次の段階に進むのですから。
──今後、お父さんのための子育て本を出すと聞きました。
明橋さん お父さんに求められていることは、子育てに励むお母さんのサポートです。すでに、お父さん方は子どものために何をするべきかを知っているはずです。いかに実行するかにかかっています。筆をとっている私自身も反省していますが……。
精神科医、明橋大二さんのベストセラー「子育てハッピーアドバイス」シリーズ第5弾「10代からの子育てハッピーアドバイス」が好評だ。比較的母親向けの前作までと比べ、男性読者の割合も増えているという。お父さんたちも知っておきたい子育ての心構えを聞いた。(三保谷浩輝)
「予想もしていなかったというか、そう目新しいことは書いていない。ただ"自己肯定感(自分に対する評価、別項)の大事さ"に絞って、これだけでいいと書いたのが新鮮だった。もう1つはお母さんを守ろう、支えようという視点。お母さんが楽になると子供も楽になり元気になる、と。読者からも、これで楽になった、号泣しましたなどと言われました」
「思春期になると、本当に子供のつらさが表に出てくるし、親としてあたふたもする。親だけでなく世の中も(対処法が)わからなくなっている。私なりにコレは絶対に大事だということを書きました」
──不登校も、電化製品の自動温度調節装置にたとえ"心のサーモスタットが作動した状態"などと表現している「ああいうたとえは、今まであまりなかった。自己修復作用で、健全な反応なんですね。親御さんは引きこもりになるんじゃないかと心配するけど、不登校の子がしっかり休んで元気になったプロセスを見てきたから、はっきり言えるんです」
──いじめも深刻……「大人のいじめに対する見方、対応は社会問題化した20年くらい前と全然変わってないんですわ。たかがいじめぐらいとか、いじめられるお前も悪い、もっと強くなれとか責めるようなことを言って自殺に追い込んでいる。思春期の子供の置かれた状況をもっと知ってほしい」
「いじめに走る子のケアも必要。いじめる子も被害体験を持ってるんですわ。自分でやり返せないからもっと弱いほうにぶつける。そういう連鎖を断つためには、加害者自身の心の傷を解決してやらないといけない」
──父親は10代の子にどう接すればいい?「思春期だからこそ父親の出番はある。うるさい、うざいと子供は言っても親がどう見て、認めてくれるか求める。『子供に相手にしてもらえない』というお父さんもいますが、本当に必要とされていないかというと、決してそうじゃないよとわかってほしい。実は今、お父さんのための本も書いています」
──どんな内容?「お父さんも子育ての当事者。まず大事なのは夫婦関係で、夫婦関係がよくなれば子育ても変わってくる。そのために奥さんにはこう接すればいいとか……。女性も読むので、(お父さん擁護の)フォローもできるだけしていますよ(笑)」
──さて、明橋家の父子関係は?「高3と高1の娘がいますが、むっちゃ難しいですね。この本では上の子にも意見を聞いて、バイト料も払いましたが、『友達にも読ませてやりたい』と言ってくれた。読者はがきで好評だと、『私が書いたところやな』などと言ったり」
──いい関係ですね「言えないこともたくさんありますが(笑)」
(内容)「自分は大切な存在だ」「生きている価値がある」といった自己評価(自己肯定感)の重要性、そのはぐくみ方を中心に、親の対処法を伝授。「10代の子どもに接する10カ条」や、子供のSOSの兆候を読み取る方法などを、イラスト(太田知子)などとともに解説している。 子どもが育っていくときに一番大切なことは、「自分は生きていいんだ。存在価値のある人間なんだ」と思えること──。
5月11日、東京・港区私立幼稚園PTA連合会主催の子育て講演会で話をした真生会富山病院心療内科部長で、小学校のスクールカウンセラーの明橋大二さんは、子育てで最も大事なことは、子どもに自尊感情を持たせることだとし、自己肯定感がすべての土台になるとした。
明橋さんは医者、スクールカウンセラーとして多くの子どもや親の相談を受けた経験から、10歳までの子育てで大切なことをまとめた『輝ける子』を02年に1万年堂出版から刊行した。
これが出るやいなや大きな反響があり、同社ではよりわかりやすくイラストをふんだんに用いた『子育てハッピーアドバイス』を刊行。順次2巻、3巻、それらのエッセンスをまとめた『子育てハッピーエッセンス100%』、そして『10代からの子育てハッピーアドバイス』と刊行し、すでに100万部を突破する人気シリーズとなっており、昨年はフジテレビ系の「笑っていいとも!」のレギュラーコーナーにも出演した。
子育てに関する本がたくさん出ている中で、なぜ明橋さんの本にこれだけの人気が集まるのか。
明橋さんは、「赤ちゃんならスキンシップを」とし、存分に甘えさせてあげることを提唱する。
また、叱っていい子どもといけないタイプの子どもがいるとし、おおらかな子どもは少々叱っても馬耳東風なのでかまわないが、気が小さいタイプ、「どうせ自分なんか」と自己評価が低い子どもの場合、事情をよく聞いてあげることが大切とする。
そして何より大事なのは、毎日たいへんな思いで子育てをしているお母さんたちのサポートを父親をはじめとする周囲がもっとすることだという。
こうした母親たちのがんばりを肯定し、応援している明橋さんの本や講演は、全国から大きな反響があり、同出版社には出版から2年ほどで約3万通のはがきが寄せられ、明橋さんの講演スケジュールはすでに来年まで詰まっているとか。
明橋さんは「今の若い母親たちも一生懸命子育てをしているのに、ちょっとしたことでも育て方が悪いと責められ、いっぱいいっぱいになっている。そんなときに今のままでいいんだと読んだり聞いたりすることで、肩の力がすとんとぬけるみたい」という。
そして、子育てでもっとも気をつけたいのは「こうすべき」といった一方的な価値観を押しつけてしまうことで、「こんなときはどうしよう」という悩みが生じたら、その時点でいくつかの物差しで子どもを見ているのだから、もうそれでいいという。
キレない子どもに育てるために気をつけることはただ1つ。「キレない親になること」。子どもをやる気にさせる注意の仕方は、子どもを認める、注意する、もういちど認めるのサンドイッチ型にすることなど、具体的なアドバイスがもりだくさんの明橋さんの子育てアドバイスは、なるほどと思える部分が多く、子どもと接する教師にとっても、ヒントが盛りだくさんだ。
精神科医、スクールカウンセラー、NPO法人子どもの権利支援センター「ぱれっと」(射水市・小杉)の副理事長として、いじめ問題などに取り組む真生会富山病院(同・大門)の心療内科部長、明橋大二氏にいじめの背景や対処方法を聞いた。
──いじめに遭っていても周囲に相談できないケースが多い。
「いじめは悲しいことであり、子どもたち自身に事実を認めたくない思いがある。いじめられていることを『恥ずかしい』『みじめだ』と思ったり、親に心配を掛けたくないという気持ちがあり、相談しづらい。親や教師は表情や行動の変化に注意し、おかしいと感じれば『人間関係で悩んでないか』と話を聞いてあげてほしい」
──いじめられている子への対応は。
「まず『あなたはちっとも悪くない。いじめる人が間違っている』としっかり伝えてほしい。ところが、相談しても『もっと強くなれ』『言い返せ』『あなたにも悪いところがあるんじゃないか』と言う大人が学校現場にもいる。そんなことを言われれば、『言い返せない自分が悪い』『自分が悪いからいじめられる』と子どもたちはさらに自分を責める。個性、性格はそれぞれだが、いじめられる理由は誰にもない」
──なぜ人をいじめるのか。
「いじめる側は2つに分かれる。1つは遊びの延長で、からかい半分。相手が傷ついていると気付かずにやっている。この場合はいじめだと認識させ、絶対に駄目だと教えることで収まる。
もう1つは相手が傷ついているのを分かりながらやる、悪意のあるタイプ。この子たち自身がいじめや体罰、親にかわいがってもらえないなど、何らかの被害体験があるケースが多い。その『怒り』をため込んで、抵抗できない人に向ける。ただ『いじめるな』と注意しても、見えない場所やターゲットを変えていじめを続ける」
──対応は。
「いじめは決して許されないが、いじめている側やその親をただ責めてはいけない。いじめをしている子も『苦しい』というSOSを出していると受け止め、ケアをしていくことが大事だ。それが心からの謝罪につながり、いじめられた側も安心できる。いじめた側を出席停止にしても解決にはならない」
──いじめを防ぐ方法は。
「子どもたちにアンケートをしていじめの実態を把握し、実態に応じたいじめ防止プログラムを作ることが必要だ。ノルウェーなどでは独自のプログラムでいじめを半減させている。日本も本気になって取り組むべきだ。大阪府で導入されているスクールソーシャルワーカーや、子どもの声を聞くオンブズマン制度なども有効だと思う。
いじめによるトラウマ(心の傷)は、戦争体験によるトラウマに劣らないというデータがある。それだけ人を傷つける人権問題が、学校現場で続いていることを、日本社会はもっと真剣に考えなければならない。人間の尊厳、命の大切さを教えるのは教育の根幹であり、子どもと教師、保護者がもっと時間をかけて話し合うべきだ」
本書は数年前に手にしてからずっと愛読している1冊である。全ページカラーで、元気がわく言葉と心を癒やす写真が満載の本だ。気持ちが沈んでいるときには、この本を読んで気分転換を図るのもいい。短い言葉の1つ1つに、メッセージが込められているように思える。
全部いい言葉ばかりだが、中でもグッとくるのがこれだ。「ならぬ堪忍、するが堪忍。大切なのは心であり、心の持ちようである。かんしゃくのくの字を捨ててただ、感謝」
世間でも、「ものは考えようだ」というようなことは聞くが、この本の言葉は奥深く感じた。窮地に立ったとき、もうどうしようもないとあきらめるのではなく、今このときこそチャンスだと思えばいい。失敗をしたら、二度と同じことを繰り返さないことを誓い、成功のもとにすればいい。他人から何か注意されることがあったら、落ち込まず、私を向上させるために苦言を呈していただいたのだと感謝すればいい。
考え方ひとつで日々の生活の快適さが倍増するということを読者に発信しているように思える。感謝の気持ちは決して忘れてはならないということもあらためて考える。
単調な毎日を過ごす中で、衣食住をはじめとして、家族や友人、身の回りのものに対しての"ありがとう"という感謝の気持ちが希薄化しつつある現代社会。どんな時代になっても、人間の本質的な部分は変わらずにいたいものだ。生きていく中での教訓がたっぷり詰まっていて、人間観を問うてくるこの1冊。まだ読んだことのないという人にもお薦めしたい。

かわいらしいイラストや4コマ漫画を使った育児本「子育てハッピーアドバイス」(1万年堂出版)が、お母さんたちの心をつかんでいる。シリーズ3冊で160万部を突破した。著者は、真生会富山病院(富山県射水市)で心療内科部長を務める明橋大二医師。このシリーズに込めた思いや、楽しく子育てするためのポイントなどを聞いた。(酒井ゆり)
―― イラストや4コマ漫画が添えられていて、読みやすいですね。
専門家ものは分厚くて、文字が多い。だから、とにかく手に取ってもらいたくて、イラストや漫画をたくさん使うことにしました。1時間ほどで読み切れるよう、本の大きさや厚さも工夫しました。それが親のニーズにあったようです。「子どもを寝かしつけながら読めた」「初めて育児本を読破できた」といった感想が届いています。
―― 子育て支援に取り組むきっかけは。
もともとは大人の精神疾患を診てきましたが、20歳を過ぎてから発症した場合でも、子どものころに心身症を患っている人が8割もいることを知り、スクールカウンセラーとして子どもとかかわるようになりました。
トラブルを起こす子とじっくり向き合ってみると、親から虐待されていることが多かった。その親も、子育てが思うようにいかず一人で苦しんでいました。現状を目の当たりにして、まず親を支援することが必要だと思い、子育て支援に力を入れるようになりました。
―― 最近、いじめが問題になっていますが、いじめられた子、いじめた子の親は、どう対応すればいいのでしょうか。
子どもがいじめられていると分かった場合は、「いじめる方が悪い」と伝えることが大切です。「いじめられるようなことをしたのか」と問いつめたり、「いじめ返せ」などと迫れば、自分が悪いことをしているように感じてしまいます。
一方、いじめに荷担している子は二通りいます。まず相手が傷ついていると分からずにいじめがエスカレートしていってしまった子は、「相手が傷ついている」と諭せば理解してやめます。
それに対し、傷ついていると分かっていていじめているケースは、その背後に、厳しすぎるしつけや体罰、ほかの子からのいじめが隠れているかもしれません。「どこかでつらい思いをしたのでは」と問いかけて理由を聞き出し、大人がきちんと受け止めてあげることが必要だと思います。
―― 子育てに奮闘中のお父さんやお母さんに一番伝えたいことは。
自己肯定感を持つことです。子どもだけでなく、親も一緒です。周囲から「言葉が遅いのでは」「歩き方がおかしいかも」などと言われると、子育てが間違っていたのではと悩むお母さんがたくさんいます。でも子どもはそれぞれのペースがありますし、親も最初は未熟で当たり前。「この子はこの子、私は私」と思って、一緒に成長していけばいいのです。
「子どもが『自分は大事にされてる』と感じることが人格の土台になる」と真生会富山病院(富山県射水市)の精神科医明橋大二さん(47)。
子どもをほめ、話に耳を傾ける。やさしい漫画で事例を挙げ、自己評価を高める子育てを分かりやすく解説した著書「子育てハッピーアドバイス」シリーズは、育児書としては異例の計100万部を売り上げた。
小学校のカウンセラーも務める。虐待、ネグレクト(養育放棄)された子が「自分は生きる価値がない」と思い込んで大人への怒りを募らせ、突然「キレる」様子を目の当たりにしてきた。
子育てに悩む親の苦しみが理解されない現実にも危機感を抱く。「親も十分がんばってる。『この子はこの子でいい』と、ゆったりとした心で向き合ってもらえれば」
1万年堂出版の「子育てハッピーアドバイス」(明橋大二著、太田知子イラスト)がシリーズ1、2で100万部を突破、9月5日には第3弾を発売する。これに合わせて書店でミリオンフェアを展開している。
05年12月の発売当初から予想を上回る反応をみせた「子育てハッピーアドバイス」(初版5万部)が7月10日に60万部、06年4月発売の第2弾「子育てハッピーアドバイス2」(同)が同日40万部に達し、シリーズ合計ミリオンを達成。さらに「1」は8月25日で70万部となり、伸びは衰えない。
同社・山崎豊編集部長は「医師でありスクールカウンセラーでもある著者が、おかあさんの気持ちを分かって、いたわって書かれており、マンガと簡潔な文章で忙しいお母さんでも分かりやすく簡単に読め、子育てに自信と安心を与えてくれる点が評価された」と好評の原因を分析する。
ミリオン突破と第3弾発売に合わせ、パネルなどの各種拡材を提供して書店店頭で「ミリオンフェア」を展開しているが、第3弾はすでに初版部数5万部を上回る注文があり、早くも増刷の検討に入った。
1万年堂出版の『子育てハッピーアドバイス』が1、2巻合計で発行100万部に達した。マンガと文章で解説する同書には、20〜30代前半の若いお母さんから支持を得ている。
1巻は昨年12月に発売し累計60万部、2巻は4月の発売から40万部となった。東京、大阪、名古屋、福岡など主要都市を中心に売上げを伸ばし、同社初のミリオンセラーとなった。
同社編集部には1巻の愛読者カードがいまも週に700〜800通返信されており、「動きはまだまだ止まっていない」と語っている。9月にはシリーズ第3弾が発売される予定である。
話題の育児手引書「子育てハッピーアドバイス」の著者で、富山県の医師明橋大二さんを招いた子育てセミナーが1日、京都市中京区のこどもみらい館で開かれた。
市内の親子連れら約500人が参加。明橋さんは子育てにあたって、「ありのままの自分でいいという自己肯定感を3歳までにしっかりはぐくむ必要がある」と指摘。抱きしめることや丁寧に話を聞くことが大切、と述べた。
また、子どもの自己評価を高める言葉として、「『頑張れ』は、つらい時には、それまでの努力を否定された気にさせる。アンケートでは、子どもが大人からかけてほしい言葉の一番は『ありがとう』だった。大人の側は、子どもにあれこれと求めるが、ささいなことでも認め、ほめてあげて」と語りかけた。
『子育てハッピーアドバイス』の著者・明橋大二医師が、人気教育番組「テレビ寺子屋」に、講師として、平成18年6月から3回、出演しました。この番組は、全国25局で放送されています。また、31年めを迎える長寿番組でもあります。
(第1回はフジテレビでは6月24日に放送されました。放送日時は、地域によって異なります)
第1回は「子育てハッピーアドバイス」、第2回は「甘えさせる、甘やかす」、第3回は、「お母さんのサポーター」と題してのお話でした。
それぞれの講演内容を、要約してご紹介します。

子育てをする時には、しつけや、思いやり、勉強を教えることも大切ですが、もっと大事なことがあります。「自己評価・自己肯定感」を育むということです。「自己評価・自己肯定感」とは、平たく言うと、「自分に対する自信」ということです。
単に、何ができて、何ができないという能力に対する自信ではなく、自分が生きているということに対する自信です。「自分は大切な存在なんだ」とか、「生きていていいんだ」と思える感覚をいいます。この自己評価を育むことが、子どもを育てていくうえで本当に大事なことなのですが、なかなかその大切さが知られていないのが、現状です。
この自己評価という土台があって、初めて、しつけや勉強を教えることができます。
いろいろな心のトラブルを起こす子どもと接して分かってきたのは、この自己評価が十分に持てていないということでした。自己評価の育っていない子どもは、自分は「存在価値がない」「いらない人間」「生きてる意味がない」と、言葉には出さなくとも、心の底で思っています。そういう子どもに、しつけや勉強を教えようとすると、傷ついている自己評価をさらに傷つけることになってしまいます。
それらの子どもが、よく使うのが、「どうせ、私なんか」という言葉です。「どうせ」という言葉が出てきたら、自己評価が下がっているというサインだと受けとめてください。そういう子は、決して叱ってはいけません。「あなたは大切な存在なんだ」ということを伝えて自己評価を育てていくことが大切です。これさえ、できていれば、その後、しつけや勉強も、自然と身についてくるのです。
子どもの自己評価を育むために大切なことが、「甘え」を大切にするということです。
例えば、子どもが求めてきたら抱っこをする、とか、泣いてきたら、よしよしと言って、抱きしめてやるということです。そうすることで、子どもは、「自分は大切にされている」と感じ、自己評価が上がります。よく、「抱きぐせをつけてはいけない」という人がありますが、それは間違っています。今、専門家の中で、そのように言う人はありません。小学生くらいまでは、大いに抱っこしていいと思います。
しかし、「甘えさせる」と「甘やかす」ということは違います。「甘えさせる」とは、「抱っこしてほしい」「話を聞いてほしい」などの、情緒的な要求にこたえていくことで、とても大切です。「甘やかす」というのは、物質的な要求を無制限に認める、子どもが要求する物を何でも買い与えることで、これはよくありません。その判断は難しく、その都度考えていくしかありません。ただ私は、「どこまで子どもの要求を受けとめてやればいいのですか」と相談を受けると、その時点で、このお母さんは大丈夫と思うんです。悩むということは、子どもが親に主張してきている、自己主張が育っているということで、いい子育てをしておられる証拠だからです。
わがまま、口答え、反抗が出てくると、親は大変です。しかし、それは、自己主張の表れであり、子どもが成長してきたサインなんです。反抗したら不安になるのではなく、安心してください。それでも、どうしても、叱らなければならない時には、叱り方があります。何か悪いことをして注意する時、その前後を相手の長所ではさみましょう。そうすると、子どもは叱られてはいますが、認めてもらった部分もあるので、素直に反省することができます。それを逆にすると、子どもは、自分の存在自体を否定された気になり、「自分なんかいないほうがいいんだ」と思ってしまいます。順番が大切です。
子どもをどう育てるかということと、同じくらい大切なことが、お母さんのサポートです。今、少子化対策ということで、全国で子育て支援が取り組まれていますが、なかなか成果が上がっていないようです。経済的な不安ということ以上に、お母さん自身の子育てに対する不安が、非常に大きくなっているということが、大きく背景にあると思います。
女性の社会進出が進み、かつては男は仕事、女は家事・育児だったものが、今は、男は仕事、女は家事・育児・仕事と、女性の負担だけが増えてしまいました。心に問題を抱える子どもたちと接していると、母親との関係が悪いというケースが、たしかにあるのですが、それは、母親の責任ではありません。家事も育児も仕事も、1人で抱えていたり、周りから否定的なことばかり言われ、余裕がなくなってしまっているということがあるのです。おじいさんやおばあさんをはじめ、周囲の人が、母親を批判的に見るのではなく、温かく見守り、サポートしていくことが大切です。
もう1つ大切なのは、お母さん自身の自分へのサポートです。世の中にはいろいろな人があり、違うことを同時に言われたりもします。その時に大切なことが、境界線を引くということです。「人は人、自分は自分」と線を引くということです。人の意見を聞くことは大切ですが、他人は自分の家の事情を全部知って言っているわけではないのだから、意見を参考にしながら最後は自分で決めていいんだということです。実際に、現場のお母さんの意見がいちばん正しいということがほとんどです。
今の子育ては、昔に比べて決して悪くなっていません。子が宝なら、母もまた宝ですから、みんなでサポートしていくことが、大切です。
子育てをする父親や母親向けに、イラストとマンガで分かりやすくアドバイスした「子育てハッピーアドバイス」の発行部数が40万部を超え、十勝でも人気を呼んでいる。ぬくもりのある絵とメッセージが評判だ。
同書は、医師で小学校のスクールカウンセラーを務める明橋大二さん(真生会富山病院心療内科部長)が文章、一児の母の太田知子さんがイラストとマンガを担当。
育児の悩みについて、母親や父親の視点に立ちながら、子供の成長課程に応じ具体的なアドバイスをしているのが特徴。明橋さんは同書の中で「子供に心配な症状が出るのは、しつけがなされていないからでも、わがままに育てたからでもない」とし、大切なのは「愛されている」といった子供自身の「自己評価」や「自尊感情」を高めることだとしている。
さらに、「子供の話を聞くときは相手の言葉を繰り返す」など、子供との接し方について細かく紹介。働く母親が増える社会を考慮しながら、「(母親が育てるという)三歳児神話は合理的な根拠はない、大切なのは外野の声に惑わされず自分自身のスタンスで育児をすること」とアドバイスしたり、「父親の育児は『手伝う』や『参加』ではなく、母と同じく日々ついて回るもの」と父と育児の関係についても触れている。
管内各書店でもベストセラーになっており、ザ・本屋さんWOW店では「発売同時から上位の売れ行き」という。現在、2巻まで出ている。価格は1巻が980円、2巻はQ&A方式で880円。
育児書では異例のベストセラー「子育てハッピーアドバイス」シリーズは第1弾、第2弾合わせてミリオンセラーに迫る勢い(6月下旬現在)。日本中の愛読者から感謝の声がとどまることがない。第1弾は書名『毎日が初心者の親のための 親切な育児の本』として韓国で刊行された。精神科医でスクールカウンセラーの著者が伝える子育てに大切な知識。
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