
『子育てハッピーアドバイス 知っててよかった 小児科の巻』の発刊を記念して、6月11日(木)、新宿・紀伊國屋サザンシアターにて、著者の吉崎達郎先生、明橋大二先生のトーク&サイン会が開催されました。
第1部では、明橋先生が「『自分のことが好き!』と言える子どもを育てよう」をテーマに、「子どもが小さい時はスキンシップ」「がんばれ、よりがんばってるねと認めるほうがいい」など、健やかな心の育て方について、分かりやすくアドバイス。
第2部は、「子どもの体は、スゴイ力を持っている!」をテーマに、吉崎先生が講演。「熱が高いと頭がおかしくなっちゃう?」「薬をのんでいるのにどうして治らないの?」など、子どもの病気に関するさまざまな疑問に答えました。
そして、第3部のトークセッションでは、スペシャルゲストとして、女優・写真作家の間下このみさんが登場! 事前に参加者から寄せられた質問を通して、吉崎先生、明橋先生と楽しいトークが繰り広げられました。2歳の女の子のお子さんを持つ間下さんが、会場の母親の気持ちを代弁して、「病院でもらった薬は最後までのむほうがいいか」など、「そこが知りたい!」という質問を投げかけました。
会場は、ベビーカーを押しながら、むつまじく参加される若いママパパの姿が目立ち、母親の目線に立った温かい講演に、思わず涙ぐむ人も。
終了後のアンケートでは、参加したママパパから、「これからの子育てに前向きになれました」「今まで風邪や病気は薬で治しているのだとばかり……。子どもの体はすごい!!と実感しました」「間下さんの具体的な質問がためになった」など、感動の声が数多く寄せられました。
今回の講演の要旨は以下でごらんいただけます!
講師:明橋大二先生
(主な内容)
講師:吉崎達郎先生
(主な内容)
今回の講演の内容を、さらに詳しく、マンガやイラストを交えて読みやすく1冊にまとめたのが、『子育てハッピーアドバイス 知っててよかった 小児科の巻』です。ぜひ、ごらんください。
詳しくはこちら!!
http://www.10000nen.com/book/HAsho/HAsho.htm
講師:明橋大二先生
最近も、子どもをめぐる、本当にいろんな事件や出来事が起こっております。よくマスコミなどで言われますのは、「今の子どもは何を考えているかわからない」とか、「しつけがなされていない」とか、あるいは「家庭の教育力が落ちている」ということです。確かに、そういうことが関わる部分もあるんですが、我々、そういう子どもの問題に現場で関わっている者から言いますと、決してそういうことが問題の本当の原因ではない。「問題の本当の根っこは、もっと別のところにある」というふうに感じています。
それは、一言で言うと何かというと、子どもたちの「自己評価の極端な低さ」ということです。「自己評価」というのは、「自己肯定感」とか、あるいは「自尊感情」とも言います。これは、自分に自信があるとか、ないとか、そういうことよりもっと以前のレベル、要するに「自分は生きている価値がある」とか、「大切な存在なんだ」とか、「生きていていいんだ」とか、そういう感覚のことです。そういう感覚を、持てなくなっている子どもが多い。特に自己評価が低くなってしまった子どもに、いろんな心配な症状や行動が出てくると感じています。
では、なぜこの自己評価の低さということが、いろんな子どもたちの心配な症状や行動の根っこにあると言えるのかということを、スライドでご説明したいと思います。
まず、「子どもの心が成長していくうえで土台になるのが自己評価・自己肯定感」というものです。平たく言いますと、「私は存在価値がある」とか、「大切な人間だ」とか、「必要な存在だ」とか、「生きていていいんだ」とか。もっと平たく言うと、「私は私でいいんだ」と。こういう気持ちのことを自己評価・自己肯定感といいます。こういう気持ちの根っこが築かれるのが、大体0歳〜3歳。もちろん、このあとも関係しますが、その根っこになる部分が築かれるのが、大体0歳〜3歳。要するにお母さんに抱っこしてもらったり、おっぱいを吸わせてもらったり、「よしよし」してもらったり、そういうことを通じて、「自分は生まれてきてよかったんだ、大切な人間なんだ」という気持ちをはぐくんでもらうわけです。
こういうことを土台にして初めて可能になるのが、いわゆるしつけとか生活習慣というようなものです。これが大体3歳〜6歳。これはもう非常に単純化して言っていますので、もちろんこれだけではないのですが、大体これぐらいにかけて身についてくる。朝ちゃんと起きる、夜寝る、服を着替える、トイレへ行く、あるいは自分の物と他人の物の区別がつくとか、順番を守れるとか、そういうことが、大体これぐらいにかけて身についてきます。
「こういうことを土台にして初めて可能になるのが、いわゆる勉強」ということです。これが6歳ぐらいからです。それまでに、小さい時に自己評価をはぐくんでもらって、その上でしつけ・生活習慣を身につけた子どもは、だいたい6歳、7歳ぐらいになると、いろんなことに対する好奇心が出てきます。そういう時に勉強を教えてもらうと、非常に身につくということで、6歳、7歳から小学校が始まるというのは、そういう意味では非常に合理的なことなんです。
大体こういう順番になっていると思いますが、今までの教育とか子育てとか、そういうものは、この「土台の自己評価、自己肯定感」ということは、あんまり問題にしてきませんでした。ある意味で、こういうものは、もうできていて当然、あるのが当たり前という前提のうえでなされていたと思うんです。じゃあ、そういう子どもに何を教えるか、となった時に、それは勉強であったり、しつけであったり。だから昔の教育論というのは、勉強にどう取り組ませるか、しつけをどう身につけさせるか、そういうことに関わっていたわけだし、また子どもに何か問題が起きたら、「それはしつけがなされていないからだ」と必ず言うわけです。ところが今、いろんな心配な症状や行動を出す子どもたちを見てみると、この「前提の自己評価がしっかり育っていない。あるいは非常に傷ついている。もうボロボロになっている」。そういう子どもが少なくないということが、分かってきたわけです。
そういう時には、もう一度、この土台からしっかり育て直す。「あなたは大切な人間なんだよ。生まれてきてよかったんだよ。大好きだよ」という気持ちを、しっかり育てていく。この自己評価が育ってくれば、そういう子は少しずつルールも守れるようになるし、また勉強の意欲も出てきます。そういう意味で、いろんなことの土台になるのが、実はこの自己評価、自己肯定感だということなんです。
自己評価が低くなってきた時に、大抵の子どもが、必ずと言っていいほど言う台詞(せりふ)があります。それは何かというと、「どうせ」という言葉です。「どうせ僕なんか」「どうせ私なんか」「どうせ無理」とか。子どもの口から、この「どうせ」という言葉が出てきたら、そういう子は、自己評価が低くなりつつある「サイン」だということで、ちょっと注意していただきたい、というふうに話をします。ですから、「どうせ」と言う子はしかってはいけないというふうに話をしています。すでに、もう相当自信を失いかけている子に、さらに自信を失わせてどうする、ということなんですよね。
勉強、しつけも大事ですが、いちばん大事なのが自己評価、自己肯定感であるということをまず、知っていただきたいと思います。
ではこの自己評価をはぐくむ時にどういうことが大事なのか、そのポイントを今日は1つだけ話をします。
子どもの甘えを大事にするということです。
「甘えはいかん」「甘えさせちゃいかん」と悪い意味で使われますけれど、実は、甘えというのは、子どもの心の成長にすごく大事なんです。
甘えを受け止めてもらうと、子どもの心は、安心感をもらうんです。そして十分安心感をもらった子どもは自立へ向かう。
「子どもを自立させるには、どうしたらいいでしょうか」と、よく聞かれます。自立の反対は甘えですから、甘えさせないことが自立させることだ、というふうによくいわれます。そうではないんです。「自立の基(もと)になるのは安心感です」。じゃあ安心感はどこから出てくるのかというと、「甘え」です。「甘えない人が自立するんじゃなくて、甘えた人が自立する」ということなんです。
実際、思春期、青年期になって、自立期につまずく人を見てみると、小さい時、甘えていい時に、十分甘えることができなかった。そういう人が少なくないんですよね。甘えを受け止めてもらった時に、子どもは「自分が大事にされている」と感じます。それは「自分は大事にされる価値があるからなんだ」と思います。それが、子どもの成長の土台になっているということなんです。
自立に向かうというのは言葉を換えると「反抗し始める」ということです。
第一反抗期は、1歳半から2歳。魔の2歳児、テリブルツー。思春期は、第二反抗期。今までは、何でも言うことを聞いておった。ところが中学校になったら、なんにも話をしない。学校から帰ってきても、「ただいまー」も言わずに、スーッと自分の部屋へ行ってしまう。「もう、一体今日、学校でどうだったのよ」と聞いても、なんにも答えない。答えても「別に」とか、「普通」とか、「微妙」とか、そんなことしか言いません(笑) 「微妙って何なのよ。分からないじゃないの」と言っても、「うるさいな」とか、「うざい、ばばあ」とか、「くそばばあ」とか言うわけです。
「くそばばあ」なんて言われた日には、お母さんは真っ青になって、「一体この子は、どうなってしまったの。もうこのままだったら非行に走るんじゃないか、犯罪に走るんじゃないか」と心配になります。ただ、子どもが反抗しだしたというのは、どういうことかというと、それはそれまでに十分依存して甘えて、安心感をもらったから、反抗するようになったんです。つまり子どもが反抗しだしたということは、子どもの心が自立した証拠なんです。
子どもの心が健全に成長している証拠です。だから「反抗しだしたら、一安心」と言います。反抗しだしたら不安になる人が多いので、「そうじゃない」と。反抗しだしたら、「ああ、子どもの心がここまで大きくなってきたんだな。よし、よし」というふうに、安心していいんだということです。
ただ、そうは言っても、特に今の「子どもたちの言葉遣い、『あれは何とかならないか』」という人が多いです。今の子どもたちは、すぐ「うざい、死ね」とか、「ぶっ殺す」とか、「くそばばあ」とか、そんなことを平気で言いますよね。「一体これは日本語としてどうなのか」という意見もあると思います。私も困ったもんだなと思うんですが、その一方で、「今の子どもたちは、そういう言葉遣いをするものなんだ」と一種、割り切ることも必要ではないかと思っています。一種の外国語なんです。だから翻訳が必要なんです。「うざい、死ね」というのは、どういうことかというと、「かまわないでね」ということなんです。「ぶっ殺す」というのは、どういうことかというと、「怒ってるんだよ」ということなんです。「くそばばあ」というのは、どういうことかというと、「お母さん」ということなんです(笑) そういうふうに聞くと、ちょっとは冷静に聞けるんじゃないかと思います。「ぶっ殺す」と言われたら、寝ているあいだに、刺されるんじゃないかと思うかもしれませんが、子どもは、別にそういうことは言っていないわけですから。そういうふうに、ちょっと冷静に聞いたらどうかなと思うんです。
そういうことを踏まえて、「じゃあ、われわれは、どういうふうに子どもに関わっていったらいいのか?」ということですが、まず大事なことは、子どもが小さい時はスキンシップ、抱っこです。一時期抱きぐせをつけてはいけないといわれましたが、今では間違いだといわれます。
抱っこしてもらうと、子どもは「自分が大事にされている」と思います。そこで、自己評価が育ちます。どんどん抱っこしていいということです。
もちろん、どうしても抱っこできないこともあります。そういう時はしかたないですが、ただ、私が言いたいのは、「抱っこしないほうが子どもの自立のためにいいことなんだ」と思い込んで、あえて抱っこしない関わりが1年も2年も続いてしまうと、それはやはり、子どもの成長に影響するということです。
次に大事なのは、「子どもの話をしっかり聞いてやる、聞くということ」です。「そうか」「そうか」としっかり話を聞いていてもらうと、子どもは「自分が大事にされている」と思います。それは「自分に大事にされる価値があるからだ」と、「自己評価が育つ」ことになります。子どもの話をしっかり聞いてやるだけで、子どもの自己評価が育つことになるということです。
次に子どものがんばりを認めて、ねぎらう。
我々は、「がんばる」という言葉が好きですから、至るところで「がんばれ、がんばれ」と言うわけです。
確かに「がんばれ、がんばれ」と言われて、「がんばろう」と思えるときもあります。だけど「がんばれ」と言われて、余計につらくなることもありますよね。どういうときかというと、これ以上がんばれないぐらいがんばっているのに、さらに「がんばれ」と言われたら、今のがんばりまで否定されるような気がして、つらくなるわけです。
今でも、子どもは子どもなりにがんばっているところがあるわけです。例えば今の子どもたちは、学校へ行ったら行ったで、友達関係にすごく神経を使っています。また先生にも目をつけられたら、当てられるということで、巧みに視線をかわして、当てられないようにしている。家に帰ったら帰ったで、ガミガミ、ガミガミ、しかられるのを、じっと忍耐しているわけです。だから子どもなりにがんばっているところがあるわけです。そういう子どもに対して「がんばれ、がんばれ」だけではなくて、時には「ああ、おまえもけっこうがんばっているんだね。ご苦労さん」というふうに言ってやるほうが、かえって元気が出るときがあるんです。
だから私は「がんばれ」と言うよりも、「がんばっているね」「よくがんばったね」という言葉を、よく使うようにしたらどうかなと思っています。
次に「子どもの自己評価を育てる時にいちばん簡単で、いちばん有効な言葉は何か」というと、私は「ありがとう」という言葉だと思うんです。「ありがとう」というのは、実はお礼の言葉であると同時に、相手の存在価値を高める言葉なんです。我々、人から「ありがとう」と言ってもらうと、どうしてうれしいのかというと、何かお礼を言ってくれたからうれしいというよりも、「自分のやったことが人の役に立った」、「自分がここにいることに何か意味があった」と思えるからうれしいんだと思うんですよね。特に自己評価の低い子ども、例えば非行に走った子なんかでも、何かいいことを見つけてやって、「ああ、これ、おまえのおかげで助かったよ。ありがとうね」と言ってやると、すごくうれしそうな顔をします。
「俺なんか、どうせいないほうがいいんだ」と捨て鉢になっていた。ところが、そういう自分に対して「ありがとう」と言ってもらえた。ということは、「こんな自分でも、ちょっとは人の役に立てるのかな」「自分みたいな人間でも、生きていていいのかな」というふうに思えるということなんです。ですから、「ありがとう」という言葉は、相手の存在価値を高める言葉なんです。
こういう話を聞いている時は、「ああ、そうかそうか。帰ったら子どもを抱っこしてやろう、ほめてやろう」と思うのですが、いざ一歩、家に入ったら「何なの! またあんたは!」と、またカーッとキレてしまう、ということになるんですよね。
「どうしたら、子どもにキレなくて済むのでしょうか」と、よく聞かれます。キレるというのは、それだけ子どもに関わっている証拠なんですね。関わりのないところに、キレるという現象は起きません。子どもに一生懸命関わって、ああなってほしい、こうなってほしいと、子どものことを考えてやっているから、ついついキレるわけです。ですから、そういう意味では、キレるのもオーケー。大いにキレてください。「これだけ子どもの世話をしてるんだから、たまには親のストレスのはけ口になりなさい。あんた」みたいな。そういうこともありかな、という気もします。
ただどうしてもついついキレてしまうのは、ちょっと肩の力が入っている。ちょっと肩の力を抜いて。
「この子はこういう子なんだ」と、認めると。
平たくいうと、「あきらめる」ということです(笑)
「あきらめてどうするんだ!」と、言うかもしれませんが、あきらめてみると、案外、子どもなりにがんばっているところや、いいところが見えてくると思います。
それにしても、子どもを育てるのはたいへんです。子どもの自己評価も大事なんですが、それと同時に、お母さん自身が「自分が好き」と思えることが大切です。そのためには、周囲のサポートが必要です。お母さんを責めるのではなく、「よくここまで育ててきたよね」「周囲の助けもなしに育ててきたよね」と苦労を認め、ねぎらってあげる、そういうことが大事なのではないかと思います。
子は地域の宝、国の宝、といいますけれど、子が宝とするなら、それを現場で育てているお母さんもまた、宝です。その宝を、皆ではぐくんでいきましょう、ということです。では、お父さんはどうなるのか。お父さんも、もちろん宝です。親子ともに宝、その宝を大事に育てていきましょう、ということですね。
ご清聴どうもありがとうございました。
講師:吉崎達郎先生

本を執筆するに当たって、シリーズ読者の方には、子どもの病気に関するアンケートを実施させていただきました。予想をはるかに超えた数が寄せられましたが、ママやパパからの悩みをよく読んでみますと、夜間の受診や薬に関する疑問など、共通しているところが幾つかあることに気がつきました。この共通していることに答えれば、保護者の不安は、かなり軽くなるのでは、と思いました。
その1つが、「子どもはスゴイ力を持っている」ということです。
日々の診療を通して知らされることは、まさにこのことです。
私は、現在は小児科の診療を主に行っていますが、医師になって最初の7年は産婦人科の診療と研究を行っていました。その間、多くの分娩に立ち会いましたが、赤ちゃんは何時間にもわたる陣痛という強い圧迫に耐え、狭い産道を通り抜けて生まれます。このストレスは「分娩は赤ちゃんにとって人生で最大の危機」という人もあるくらい大きなものです。実際、この時、胎児の体から大量に分泌され、胎児を守るのがストレス・ホルモンですが、その量は、大人が心臓発作を起こして瀕死の状態にある時よりも多いのです。
小さな赤ちゃんですが、大人が驚くほどの力を持っています。今日、私は、このことを小児科医の視点からお話ししたいと思います。
私の勤務している真生会富山病院は、小児科でいちばん多いのは、「風邪」の患者さんです。午前9時から12時までと、夕方5時から8時頃まで診療をしていますので、はじめに問診票を書いてもらうのですが、「今日はどうなさいましたか?」という欄に、「夕方から突然、熱が出てきたので、急いで病院に来ました」という方が多く来られます。
「2、3日前から鼻水とセキが出てるんです。ひどくならないうちに来ました」という方も多いですが、ただ「風邪引きました」とだけ書く方もいます(笑)
「風邪」という言葉、よく使いますが、そもそも「風邪」って何ですか?と尋ねられると、案外答えられないものです。
熱が出て、セキと鼻水がでて、のどが痛くなって、体がダルくなって……と思うでしょうが、それは「風邪」ではなくて、「風邪の症状」です。
風邪薬の説明書には、「風邪の症状を緩和します」という注意書きがあります。
決して「風邪を治します」とは書いてありません。
「風邪の症状を緩和する」と「風邪を治す」、同じことじゃないかと思われるかもしれませんが、この2つは違うんです。風邪は、ウイルスや細菌がのどや気管の粘膜から体に侵入して起こる病気ですが、風邪の症状というのは熱、セキ、鼻水などです。この2つが違うということを知っておくだけでも、随分違うんです。
解熱剤、セキ止め、鼻水の薬など、これらを混ぜた薬、いわゆる総合感冒薬といわれる薬、これは、熱やセキ、鼻水などの症状を和らげるもので、風邪そのものに効く薬ではありません。
ですから、意外に思われるかもしれませんが、風邪薬をのんでも、風邪が治ったり、治るまでの期間が短くなるということはないのです。

「では、どうやって治っているのか?」というと、自分の力で治しているんですね。これは大人も子どもも、赤ちゃんもそうなんです。発熱、鼻水、セキなどの症状は体を守る防衛反応なんです。
「薬をのまなくても、風邪はきちんと治る」ということです。風邪の代表的な症状は、発熱です。子どもは、40度の高い熱を出すことがあります。
子どもが熱で苦しそうにしていると、「早く熱を下げてラクにしてやりたい」と思いますよね。しかし、子どもが熱を出したときにまず知っておいてもらいたいのは、「発熱は、体の大事な防御反応である」ということです。
ウイルスや菌が体に侵入してくると、身体は闘うわけですが、その闘いの中心は免疫細胞です。免疫細胞から出される信号を介して、脳にある体温調節中枢が体温を上げるのです。体温が上がると、免疫細胞が活性化する、ウイルスや細菌の増殖が抑えられる、ということが起こります。ですから「発熱は体の大事な防御反応である」ということです。細菌やウイルスと有利に闘うために、体がわざと体温を上げているのです。ですから、40度の熱が数日続くこともありますが、それでも、発熱で脳がやられるということを、心配する必要はないのです。
高熱が出た時に心配になることの2つめは、「解熱剤を使ったけど、熱が下がらない。どうして?」ということがあると思います。
発熱は、体がわざと体温を上げているのですが、熱を上げる体の力が、熱を下げる薬の力より強い時は、体温はあまり下がりません。また、平熱まで下がらないということもあります。これは、体の防衛機能が正常に働いている証拠なので、心配することはないのです。
しかし、熱が高いと水分が取れなかったり、機嫌が悪くて眠れなかったりする、ということがあります。自然治癒力を引き出す時には、水分を取る、睡眠を取るのはとても大切なことです。解熱剤で熱が下がると、少し楽になって水分や睡眠が取れる、ということを期待して使うのであれば、使ってもいいと思います。
高熱が出たときに心配なことに、「薬をのませているのに治らない」ということがあります。
「薬をのめばすぐに風邪は治るんだ」と思うのも無理はありません。これは「薬をのんでるのにどうして治らないんだ?」という不安に通じます。また、「すぐに治る」とまではいかなくても、「次の日くらいには治るんじゃないか」と、ほとんどの人は思っています。しかし、単なる風邪でも熱は2〜3日は続くことが多いんです。

(『子育てハッピーアドバイス 知っててよかった 小児科の巻』p46〜47)
これも太田さんのマンガですが、夕方に熱が出てきて、夜間に受診した。熱の原因のほとんど、99%は「風邪」ですから、「風邪ですね。お薬出しておきますから、明日、かかりつけの小児科に行ってください」と言われます。
しかし、赤ちゃんは次の朝には熱が下がって、元気そうにしてるんですね。「もう熱も下がったし、元気そうだから……」ということで、かかりつけの小児科には行かない。すると、夕方からまた熱が出る、ということはよくあります。病気が悪化しているわけでなくても、このようなことは本当によく起こるんです。このことを知っていないと「薬をのませているのになかなか治らない。一体、どうなっているのかしら……」という不安が出てくるのです。
小さな子どもは免疫力が未熟なのは確かですが、それでも子どものよくある病気を治す力を持っています。ママやパパをはじめ、周りの大人は、家庭でできるだけ楽に過ごせるようにケアをすることが大事です。小児科医は、治ろうとする子どもの力を、少し手助けしているだけなのです。
このことを知っておけば、お子さんが熱を出した時も、不安が全くなくなるとまでは行きませんが、無用な心配をしなくて済みますし、あわてずに済むのではないかと思います。「小児科は薬をもらうところ」と思っておられる方がとても多いですが、「重い病気のサインがないか、チェックするところ」「病気の見通しを聞いて、安心をもらうところ」と思われたら、随分ラクになれるはずです。
このようなことを、親御さん1人1人に話をして、知ってもらいたいのですが、こんな話を診察室でするのは、到底、無理な話です。そこで、小さな子どもさんを持つ方に知ってもらいたいことを1冊の本にまとめたのが「小児科の巻」です。「病気になって初めて読む」というよりも、病気になる前に読んで、知っておかれると、いざという時に安心して対処できます。
小児科の本と聞くと、専門用語が出てきて、難しいと思われるかもしれませんけど、『子育てハッピーアドバイス小児科の巻』は、マンガを使って、とっても分かりやすく、親しみやすく仕上がっています。
今日は、熱のお話しかできませんでしたが、本には、セキ、鼻水、嘔吐、下痢の症状別に詳しく書いてあります。どれも、ママを心配させるものですが、発熱と同じで、すべて体を守る防衛反応と見ることができるということを、まず知ってもらいたいと思います。それだけで、家庭でのケアが随分ラクになると思います。
おうちでできるケアや毎日のママの悩みであるお通じや、お肌のトラブル、おむつ外れのことも書きましたので、ぜひ読んでいただければうれしく思います。
神奈川県の平坂書房モアーズ店で、2月1日から3月10日まで、人文書フェア「読んだ。良かった 読んでほしい 出版業界人が立場を離れてオススメする本たち」が開催され、好評を博しました。
1万年堂出版からは、『男のための自分探し』『歎異抄をひらく』『子どもの心』の3冊が選ばれました。フェアを企画した店次長の疋田さんは、こう語っています。
「この混沌とした社会では、常識にこだわらず、強く生き抜くための自分なりの知恵や価値観を持つことが大切だと思います。今回、平坂書房として自信を持ってお勧めできる書籍34点を、出版社の協力を得て、セレクトしました。この中から、皆さんが、知恵や自分の意見を持つために役立つ1冊を見つけてくだされば、これに勝る喜びはありません。1万年堂出版の書籍は、知識を生きる知恵に変えるという、優れた教育書の要素が満載ですから、今回の企画にピッタリでした」
フェアで展示された全34点の中で、『歎異抄をひらく』が、売り上げ第1位に輝きました。
長崎県佐世保市の宇久高等学校では、『こころの朝』が、道徳教育の授業に使われました。まだ身分が低かったころの秀吉が、友人と、将来の夢を語り合った時のエピソードです。
「一国一城の主になってみせる」「天下を取りたい」と叫ぶ友人の中にあって、秀吉だけは、身近で、現実的な目標を掲げ、皆から「男なら、もっとでっかい希望を持ったらどうだ」と笑われます。しかし、最後に天下を取ったのは、焦らずに、足元を固めることに専心した秀吉でした。
授業では、秀吉の「一歩一歩、着実に積み重ねていけば、予想以上の結果が得られるのだ」という言葉を通して、「夢を実現するには、どうすればよいか?」が問われました。
「大きな夢を語ることもよいが、今、自分の置かれた状況で、目の前にあることに全力を尽くすことの大切さを伝えたい」(担当の森教頭)
生徒からは、「自分は高い目標を設定していたが、何一つ努力していなかったから、まず、しないといけないことをやって努力していきたい」「私も、大きな夢に向かって、コツコツと頑張っていこうと思った」などの声が上がりました。
未来ある子どもたちに、大切な心掛けを伝えるために、「こころ」シリーズが注目されています。

『歎異抄』に、どんな印象をお持ちでしたか。
学生時代の恋人が文学的な人で「『歎異抄』を読んでいるんだ」って……。悔しいから私も読んでみようと思ったのですけれど、難しく、とても歯が立ちませんでした。
放送関係の仕事をするようになって、スタジオで先輩が「今、『歎異抄』を読んでいるんだ。すごいよ」って言うのを、時折、耳にしていました。私も、吉川英治さんの小説『親鸞』を読んでから、親鸞という人が気になって、再び『歎異抄』に挑戦してみましたが、難しい……。
このたび、高森顕徹先生が『歎異抄』を分かりやすく解説してくださった『歎異抄をひらく』を読ませていただいて、「これでやっと、歎異抄に何が書かれているのか、のぞくことができる」と、とてもうれしく思いました。
朗読は、どんな思いで引き受けられたのですか。
母が亡くなり、1カ月後には夫が病に倒れ、とうとう私もストレスが爆発して倒れた……、ちょうど、そういう時に、「高森先生の『歎異抄をひらく』を、お読みになりませんか」という電話を頂いたのです。
体は無理かもしれないけれど、気持ちは飛びついていました。読みたいって。
この時を逃したら、私は『歎異抄』と縁がなくなってしまうかもしれない。字が読めなくなる時が来るかもしれない。「ああ、今だわ」って思ったのです。だれかが「お読みなさい」と言ってくれているのじゃないかって、実に素直に思ったのです。
収録に要した6カ月間は、現実の生活は地獄のような暮らしだったのに、なぜか心は浄土にいるように軽くなったり、「明日も頑張るんだ」と思わせてくれたりするパワーが、この本にありました。
朗読で、心掛けたことは?
声優としていろんな役柄を表現したり、ドキュメンタリーのナレーションをしたりしてきましたが、この『歎異抄』を声にすることほど、つらいことはない、と思いました。それは文字を追って頭の中で理解するのと、それを自分が声に出してだれかに聴いてもらうために表現するのとは、全く違うからです。
ステキな女優さんの声を、外国映画の吹き替えや、ラジオドラマで演じる時には、何日もかけて、その役柄になりきります。だけど、親鸞聖人にはなれません。どんなに頑張ってもなれないんです。ただ読むんじゃない。ただ語るんじゃない。親鸞聖人、唯円さんが言いたかったことの核となる部分が分からないと、声にならないのです。正直なところ、恐ろしくて体が震えました。しっかりと理解して、自分の心の中から自然に言葉が出てこなかったら、聴いている方には耐えられないことでしょうから。
私なりに精いっぱいの気持ちを込めて朗読し、『歎異抄をひらく』の著者・高森顕徹先生のチェックを受けて修正、その繰り返しが半年近く続きました。
親鸞聖人には、グサッと匕首(あいくち)を突きつけられるような鋭いお言葉が数多くあります。常識では理解できるものではありません。高森先生が、優しい言葉で解説してくださったからこそ、私も、無我夢中で取り組むことができました。本当に感謝しています。
『歎異抄』の、どういう場面に、いちばん引き付けられましたか。
唯円さんが、浄土へ往きたいと思う気持ちになれないと打ち明けた時、親鸞聖人は、スパッと、びっくりするようなお答えをなされるじゃありませんか。
私だって残る年月、生きている以上は元気に生きていたいと思いますし、こんなにつらいんだったら早く死んでしまったほうがいいと思うこともあります。そういう正直な唯円さんの質問に、あっけらかんとお答えになる親鸞聖人、あのシーンですね。
朗読を聴く人に期待していることは?
『歎異抄』が、なぜ、700年という風雪に耐えて、人々の心に残り、読み継がれてきたのか。私も知りたいことでした。
DVDブックだけでなく、ラジオでも放送されていますので、車の運転をしながらでも『えっ、何これ?』って、ちょっとでも『歎異抄』に関心を持ってくださる若い人が増えたら、こんなにうれしいことはありません。
生きてるって、すっごくステキなことじゃないですか。
死んでしまってから何かいいことが待っているとか、そういうことじゃない。
今、生きている時に、いいこともあり、悪いこともあって、今、ここに命があるってことの喜び、感謝に、一人でも気づいてくださる方がいれば、私が読んだ意味があったのかなって、思っています。
※唯円……親鸞聖人の高弟。『歎異抄』の著者と言われている。
澄み切った青空の下、少年たちがグランドの芝に座り、『思いやりのこころ』の朗読にじっと、耳を傾ける。
氏家ベースボールスポーツ少年団の大木陽一監督=写真=は、昨年9月から、土日の練習の昼休みに、『思いやりのこころ』の読み聞かせを行っている。朗読は少年たちの母親が、2話ずつ交代で行うという。大木監督は、「人としていちばん大切な思いやりの心を育むうえで、これ以上の教材はありません」と言い切る。なぜ、『思いやりのこころ』の朗読を思い立ったのか。そのきっかけは1年前にさかのぼる。
大木監督は大病を患い、手術入院することになった。チームを離れる時、教え子たちは、口々に「早くよくなって、またグランドに帰ってきてください」とエールを送った。

大木監督は、
「子供たちの言葉にどれだけ、励まされたか分かりません。その時に、しみじみと感じたんです。人間にとって、いちばん大切なことは、思いやりと感謝の心だと」。
そして、その時、こう決意したという。
「野球の技術を教えることも大事だが、それらの根底にある心の教育はもっともっと大切ではないか。学校や家庭で、教えるのはなかなか難しい。縁あってチームに入ってくる子供たちには、ぜひ、大切な人の心を教えていきたい」
1カ月の闘病生活の末、病気を克服、大木監督は無事退院することができた。「何か心の教育に、ふさわしい教材はないか」と、考えていた時、たまたま立ち寄った書店で、『思いやりのこころ』が目に飛び込んできた。吸い寄せられるように、ページをめくり、「はじめに」に書かれているディズニーランドのアルバイトの青年のエピソードを読んだ瞬間、「これだ」と直感したという。

明橋医師の『子育てハッピーアドバイス』シリーズが、大学受験生向けのガイドブック『時間と学費をムダにしない大学選び 2009年度版』(石渡嶺司・山内太地著、光文社)=写真=に紹介された。
新潟県の長岡市教育委員会では今年3月、『子育てハッピーアドバイス』の著者、明橋大二医師も執筆を担当する子ども家庭ブック『おやこスマイルガイド』を発刊した。
これは、『子育てハッピーアドバイス』の内容に共感した同委員会が、長岡市オリジナルの子育てマニュアルを作成、配付することによって、「母親たちの子育ての不安を取り除きたい」と、企画制作したものである。



福岡教育大学の、平成20年度入学試験問題に、『子育てハッピーアドバイス』が採用されました。(初等教育教員養成課程 幼児教育コースの小論文)
「甘やかす」と「甘えさせる」は、どう違うのかを解説した『子育てハッピーアドバイス』の81ページのマンガを入れて、受験生に、次のように問いかける問題です。

さて、皆さんは、どのように答えますか。
親としても、教員としても、「甘やかす」と「甘えさせる」の違いは、とても気になるテーマであり、重要な子育てのポイントです。
もう一度、『子育てハッピーアドバイス』を読み直して、この試験問題に挑戦してみませんか。
入試問題に採用されたことにより、今後、ますます教育界からも『子育てハッピーアドバイス』への関心が高まることが予想されます。
大分県日田市の日隈保育園で、2年続けて、入園・進級の記念品に『子育てハッピーアドバイス』が採用された。昨年は第1巻、今年は第2巻が、園児の保護者約100名に贈呈されたのである。

京都府京都市の保育園、西陣和楽園でも、今年4月、入園祝いに明橋大二医師の『子育てハッピーアドバイス』が採用され、保護者50名に贈呈された。
主任保育士の本庄恵子さんは、次のように語っている。
「保護者の皆さんからは、子どもの叱り方について、よくご相談を受けます。そういった内容についても、明橋先生は本の中で、読んでいる人の気持ちにスーッと入ってくるような分かりやすい表現で書いてくださっていますね♪
甘えない人が自立するのではなく、甘えていいときにじゅうぶん甘えた人が自立する。子どもの心は、甘えと反抗を繰り返して大きくなる。親の言うことを聞く子が良い子ではない。10歳までは徹底的に甘えさせることで、子どもはいい子に育つ……。
明橋先生は、『子が宝なら、母親も宝』と、お母さんたちへの温かいメッセージを残してくださっています。明橋先生の笑顔とこの言葉で、お母さんたちの気持ちも軽くなってもらえることでしょう♪
一昨年には、保育園の先生たちの熱いラブコールにより、園内で明橋先生の講演会を開催したほどなんですよ」
この他にも、愛知県岡崎市では、昨年に引き続き、今年も3歳児検診で保護者全員に『子育てハッピーアドバイス』が贈呈されることに決まるなど、各地で、子育て支援に大きな役割を果たしている。
第2回リビング新聞「ミセスが選ぶBOOK大賞」の結果が発表されました。
この賞は、女性向け生活情報紙「リビング新聞」(サンケイリビング新聞社)が昨年から実施しているものです。テーマにふさわしい書籍を読者が投票する形で選考が進められました。
その結果、全国の主婦の皆さんの熱いご支持により、『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』が「夫に読んでもらいたい本」部門の銅賞に輝きました。昨年は『子育てハッピーアドバイス』が同部門の銀賞を受賞しており、シリーズとして、2年連続の快挙となりました。
| 金賞 | 夫婦は「気くばり」で9割うまくいく | 吉岡 愛和 コスモトゥーワン |
| 銀賞 | 今から始める 男の料理 |
検見崎 聡美 山と渓谷社 |
| 銅賞 | 忙しいパパのための 子育てハッピーアドバイス |
明橋 大二 イラスト 太田 知子 1万年堂出版 |
| 入賞 | いつまでもデブと思うなよ | 岡田 斗司夫 新潮社 |
| 入賞 | 男も女も更年期から始めよう | 野末 悦子 ゆうエージェンシー |
| 入賞 | 子育てパパ力検定―公式テキスト&問題集 | 小崎 恭弘 小学館 |
| 入賞 | 妻と夫の定年塾 | 岡田 小夜子 中日新聞社 |
| 入賞 | 鈍感力 | 渡辺 淳一 集英社 |
| 入賞 | 脳が冴える15の習慣 | 築山 節 日本放送出版協会 |
| 入賞 | わたしがあなたを選びました | 鮫島 浩二 主婦の友社 |

神奈川県教育委員会が3月に発行した人権啓発資料『心みつめて 思いやり 人と人とのかけ橋に』に、『親のこころ おむすびの味』の一話が掲載された。この小冊子は、教育委員会が主催する、PTA、社会教育関係者、行政職員などを対象とした研修会で活用される。
製作に当たった、同委員会の纐纈仁志さんはこう語る。
「この物語から、子供へのいとおしい思いなど、親子の深い絆を感じてほしいと思います。虐待や親子をめぐる問題が相次いでいますが、大人たちがその背景や親の心情に思いを寄せ、子育てとは何かを考える契機になればと考えています」


平成19年11月8日(木)、八重洲ブックセンター八重洲本店(JR東京駅より徒歩1分)1階店頭にて、『忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス』店頭販売イベントを開催しました。
『子育てハッピーアドバイス』最新刊を実際にご覧いただけるほか、本をご購入いただいた方全員に、オリジナルグッズの当たる抽選会も実施し、多数の方々がご来店くださいました。
「1万年堂出版の『光に向かって100の花束』や『光に向かって心地よい果実』には、生徒たちを勇気づけ、前向きにする言葉が詰まっています」
平成19年3月まで宮崎県内の中学校で社会科の臨時教員を勤めていた野崎香織さん(24)は、自信を持って語る。
クラス副担任だった野崎さんは、毎朝、生徒から提出される自主学習ノートに『光に向かって』シリーズの中から、
「一番苦労する者は、最も大きな結果が得られる」
「難の中の難 乗り越えてこそ 光あり」
などの、元気がわく言葉を選んで書き添えるようにしていた。授業の合間や昼休みを使って30人分のノートに記すのは大変な作業である。下校時間に間に合わせようと、昼食の時間を削ることもあった。
なぜ、そこまでして?
「私自身が、学生時代から、壁にぶつかった時や苦しい時に、『光に向かって』から力をもらってきたからです」
と答える野崎さんの心は、確実に生徒たちに伝わっていった。さらに秀吉や家康など、教科書に出てくる人物の、おもしろいエピソードを『光に向かって』から紹介したので、生徒たちの学習意欲が高まり、クラスの平均点が大幅にアップしたという。
臨時教員の任期を終え、中学校を離れたあとも野崎さんと生徒たちの交流は続いている。
ある女子生徒からは、
「いじめに遭い、生きることに疲れた」
と、手紙で打ち明けられた。
野崎さんは何度か手紙で励まし、その子の誕生日に『光に向かって心地よい果実』をプレゼントした。生徒からは、すぐに次のような返信が届いた。
「先生、とても素敵な本のプレゼント、ありがとうございます。手紙と本を読んで、思わず感動して、泣いてしまいました。妹にも、『姉ちゃんはいい先生に出会えたね!』と言われました。難の難 乗り越えてこそ 光あり、ですよね! この言葉を励みに頑張ります」
元気になってくれた様子が伝わってきて、野崎さんも、涙があふれたという。
教員採用試験に合格し、来春から小学校へ赴任する野崎さんは、「この経験を生かして、子どもたちとの信頼関係を築いていきたい」と、抱負を語っている。
60冊の『10代からの子育てハッピーアドバイス』が、岡山県の「光進塾」開校5周年記念品として保護者へ贈呈された。
塾長の谷森芳博さんは、本書を選んだ理由を、次のように語っている。
「ある生徒の母親から『不登校になり、困っている』と相談を受けたのがきっかけです。その子は中学生です。担任の言葉に傷つき、学校へ行けなくなったといいます。それでも、勉強をしたいという気持ちは強いので、塾には休まず通っていました。何とか力になりたいと思っていた時に、『10代からの子育てハッピーアドバイス』が発売されたのです。この本には、不登校の問題だけでなく、思春期の子どもを持つ親にとって大切なことが網羅されています。小学生までは普通に話をしていたのに、中学生になると急に部屋に閉じこもりがちになる。理由を聞いても何も言わない。会話が続かない。いろいろ心配事があるのに言えない。だから、だめだと思っていても、つい感情的にしかってしまう。こんな家庭が多いように感じます。著者の明橋先生は、それらの思春期の悩みに答えたうえで、『子どもが反抗するのは、健全に育っている証拠。だから安心していいのですよ』と優しくアドバイスがなされています。この本ならば、お母さん方に、大きな安心を与えてくれると思ったのです」
谷森さんは、さらに他の教育書との違いを、次のように分析している。
「この本の素晴らしいところは、命の大切さを大前提として、子育て、教育のあり方を論じているところです。子どもからの『どうして死んではいけないのか』という問いについても、真正面から、明快に答えられています。また子どもたちも、『大人にはうまく伝えられない自分の心を、分かってくれている』と感じる本だと思います。親子で読んでほしいと思います」
谷森さんの光進塾では、今後、『10代からの子育てハッピーアドバイス』を、入塾者全員にプレゼントするという。

光進塾の塾長・谷森芳博さん
華やかな雰囲気の結婚式場に、『光に向かって100の花束』を朗読する声が、静かに響き渡った。
岩手県一関市の小林芙美子さん(63)が、友人の式に招かれ、この本の100話の中から、「一番好きな人を生命がけで育ててくださったお母さんが、一番好きです」を朗読したものだ。小林さんは、「心を込めて、自分の人生を思い浮かべながら読みました。自分に共感するもの、強く伝わるものがありますから」と語っている。
本書の大ファンである小林さんは、「朗読を聴きながら読むと、より心に響きますよ」と、『朗読CD付 光に向かって100の花束ベストセレクション20』を、これまで友人、知人に何十冊もプレゼントしてきた。
「『光に向かって』には、人を思いやることの大切さが教えられています。最近、自分のことしか考えないという人が増えていますが、このような物語を子どもの教育にも生かしてもらいたいと思います」
北海道のコミュニティFM「ラジオふらの」で『親のこころ』『親のこころ おむすびの味』の朗読が放送され、大きな反響を呼んでいる。
番組を制作した佐藤雅人さんは、同局のパーソナリティー。放送のきっかけを、次のように語っている。
「『親のこころ』の『はじめに』を読んでいるうちに、涙があふれてきて、読むことができなくなってしまいました。古今東西変わらぬ、親の心とは何かを、この作品を通して、皆さんに聴いていただきたいと思ったのです」
平成19年6月24日に、約30分かけて、9話分の朗読が放送された。親子の愛情にあふれた物語に、
「『親のこころ』という言葉にひかれて聴きました。私の人生と重なるものがあり感動しました」
「ジンときました。これからも続けて聴かせてください」
などの反響が続々寄せられた。
佐藤さんは、
「『親のこころ』シリーズに掲載された物語は、私の心の中の宝物になっています。今回、紹介しきれなかったものも、いずれ必ず、番組で放送したいと思っています」
と語っている。
愛媛県の岩田倭文子さん(78)は、今から20年前まで、松山市で大学生向けの下宿「青山荘」を経営し、300人以上の学生を世話してこられました。

第1回リビング新聞「ミセスが選ぶBOOK大賞」の結果が発表されました。この賞は、女性向け生活情報紙「リビング新聞」(サンケイリビング新聞社)の創刊35周年を記念して設けられたものです。読者がお気に入りの書籍を投票する形で選考が進められました。応募総数は約12,500件。全国の主婦の皆さんの熱いご支持により、『子育てハッピーアドバイス』が「夫に読んでもらいたい本」部門の銀賞に輝きました。
| 金賞 | 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜 | リリー・フランキー 扶桑社 |
| 銀賞 | 子育てハッピーアドバイス | 明橋 大二 イラスト 太田 知子 1万年堂出版 |
| 銅賞 | 国家の品格 | 藤原 正彦 新潮社 |
| 入賞 | 明日の記憶 | 荻原 浩 光文社 |
| 入賞 | 沈まぬ太陽 | 山崎 豊子 新潮社 |
| 入賞 | その日のまえに | 重松 清 文藝春秋 |
| 入賞 | 魂萌え! | 桐野 夏生 毎日新聞社 |
| 入賞 | 博士の愛した数式 | 小川 洋子 新潮社 |
| 入賞 | 話を聞かない男、地図が読めない女 〜男脳・女脳が「謎」を解く | アラン・ピーズ/バーバラ・ピーズ (訳:藤井 留美) 主婦の友社 |
| 入賞 | 病気にならない生き方 | 新谷 弘実 サンマーク出版 |
石川県金沢市の「株式会社AT情報研」では、『光に向かって100の花束』をテキストにした社員研修が、定期的に行われています。名づけて「人間教育」。
平成18年12月16日には、「豊かな人間性を育てる」と題した3回目の研修会が開かれました。


若い社員が身につけるべきは何か。仕事をするうえで、技術、スキルは当然なくてはなりませんが、いちばん大事なのは人間性だと私は思います。それが、20代、30代に身につけるべきことの8、9割といってもいいでしょう。
人間性があるとは、「恩を忘れない」「人のために苦労ができる」「自分のことだけでなく、周囲への影響も考えることができる」「人のお世話ができる」「喜んで骨を折ってあげる」こういうことだと思います。
世の中には、「資格を取って自分の給料を上げよう」という人がよくあります。ところが、「資格を取って、他の人の2倍の仕事をこなし、皆の負担を減らします」という人は、なかなかいません。本来はそうあるべきだと思うんです。自分のことより先に皆のことを考えられる人が人間性のある人で、そういう人こそ周りから大切にされ、永く成功する人だと思います。
縁あって同じ会社で働く若い人たちに、そういうことを伝えたいと思っていた時、社員の1人から『光に向かって100の花束』を紹介されました。この本には、人間性を高めるために大切なことが、皆教えられています。例えば、28話に「親切は決して他人のためならず、相手を満足に生かせ」という話があります。まさにこれを社員に言いたいと思っていましたので、この本を通して、お互いに人間性を磨いていこうと思い立ったのです。
同じ話でも繰り返し、身につくまで続けることが大事だと思っています。
わが社の社名のATには、「あなたのために」、すべての人が幸せになるためにという願いが込められています。お客様の満足のため、社員皆が幸せになるため、これからも、高い技術の習得とともに、『光に向かって100の花束』を通して、人間性を高める努力をしていきたいと思います。

鳥取県米子市立後藤ヶ丘中学校の2学年で、『光に向かって100の花束』 『こころの道』 『親のこころ』などを教材に、先人の生き方を学ぶ授業が行われました。
これらの書籍を学習指導に活用してくださった国語科の伊木洋先生から、生徒さんの反響を記したお便りが届きました。



"私は62歳になりますが、この本ほど、涙が流れたのは初めてでした"
大分県の川崎保育園で、創立30周年の記念品として、日めくりカレンダー『光に向かって こころの花束』が150部採用されました。


11月17日、ウイングウイング高岡4階ホールにて、高岡市PTA連絡協議会、文化教養・保健体育・給食3委員会合同企画の講演会が開催されました。
講師に真生会富山病院心療内科部長の明橋大二先生をお招きし、演題「子どもの力を育むために〜私たち大人ができること」を講演していただきました。親としての子どもの接し方を考えさせられ、ホールを埋め尽くした大勢の参加者の心に響くすばらしい講演でした。
ご講演を聴いてたくさんの気づきや学びを得ることが出来ました。特に「子供たちは小さくて弱い、子供たちの痛みを分かち合うのが、大人の役目」という部分でした。一方的に「頑張れ」というよりも、子供の立場にたって「頑張ってるね」と認めてねぎらうようにしていきたいと思います。
以前に明橋先生に取材をさせていただきましたが、今回の講演も子どもとの付き合い方を学ぶヒントをたくさん頂きました。子どもから話しを聞きだすときに能動的に聞き出すこと。うなずいて相手の言葉を繰り返してやることなど、すぐに実行してみようと思いました。また、子どもの成長に重要な依存(不安・甘え)と自立(意欲・反抗)の関係は、子どもに限らず大人にも言えることです。社員との関係や夫婦関係にも参考となるお話でした。
子供も思春期になると親との会話がだんだん少なくなってきますが、私たち親は少なくなる会話や、態度に隠れているかもしれない子供の現在の状況を察して、対応しなければいけないと感じました。私たちは子育について、頭で判っているつもりでも、ついつい感情的な態度になりがちですが、今回の明橋先生の講演会に参加して自分の態度を改めることも必要だと思いました。




ブラジルから、編集部あてに、1通の封書が届きました。中には、『親のこころ』の愛読者カードが入っていました。
農業を営む57歳の男性の方からです。
「私は12歳の時に、ブラジルへ、家族と共に移住しました。……次男は、この本を80パーセントほど読めます。全部読めるように日本語を学びたいと言っています。
親が子を想う心を、子供に分かるように書いてあるので、大変いい本です。読んでいくうちに、私も涙が出ました。ありがとうございました」
遠いブラジルから感想を送ってくださったことがうれしくて、編集部からお礼状を出さずにおれませんでした。
すると1週間後に、突然、ブラジルから国際電話がかかってくるではありませんか。
「お手紙を読みました。ありがとうございます。うれしくて、電話をかけてしまいました。私の家から、一番近い本屋までは300キロあるのですよ……」
1度もお会いしたことのない読者と、1冊の本を通して喜びを共有できる……、ここに出版の素晴らしさがあると知らされた出来事でした。
「新入社員に読ませたい、この1冊」というテーマで、日本商工会議所が、平成16年7月、全国の商工会議所会頭にアンケート調査を行いました。
『坂の上の雲』や『武士道』など、様々な書名があがりましたが、その中に、1万年堂出版の『こころの道』(平成木村耕一編著)も入っています。
「『故きを温ねて新しきを知る』昔から伝えられてきたいい話が述べられていて今後進むべき道へのヒントがある」と推薦してくださっています。
『こころの道』、『こころの朝』、この2冊は、新入社員への啓発書として、ますます人気が高まりそうです。
北海道教育大学の平成17年度入学試験に、『輝ける子』(明橋大二著)が出題されました。
いじめ、先生からの否定など、学校側が抱える課題について、精神科医の立場から現状分析とアドバイスを記した以下の3章です。
受験者への問いは、
「本文に述べられている子どもの自己評価を高めるには、教師としてどのように支援したらよいと思いますか。理由を明確にして、あなたの意見を800字以上900字以内で述べなさい」でした。
教育大学の入試問題に採用されたことにより、今後、教職を目指す人や教育関係者から『輝ける子』シリーズは、ますます注目されることになるでしょう。
静岡県立静岡農業高等学校の平成17年度入学試験問題に、『親のこころ おむすびの味』(木村耕一編著)が出題されました。
亡くなった親への気持ちをつづった次の2名の体験談です。
「この体験談を読んで、あなたが今までに家族や友人に『してあげたこと』を1つ例としてあげ、なぜしてあげたのか理由を含め、150字以内で書きなさい」
など、6つの問いが設けられています。厳しい受験戦争を闘ってきた若者にとっては、親子の関係を見つめ直すきっかけになったのではないでしょうか。
『親のこころ』
『親のこころ おむすびの味』を、授業で活用してくださっている学校も増えています。