長崎新聞
(H20年5月25日)
新刊コーナー
「歎異抄をひらく」
(高森顕徹著)
この1冊で「歎異抄」の
真髄を知ることができる
生き方、人生を見つめ直したいときに、手に取りたい日本の名著の1つに「歎異抄」がある。「日本人の教養として読みたい」という根強い人気があるだけに、数多くの解説書が出版されてきた。
「歎異抄」は、親鸞の衝撃的な言葉を、弟子が書き留めたもので、直訳は、やはり分かりにくく、誤解も生じやすい。本書は、第1部には、場面は背景や親鸞の一貫した教えを踏まえて平易な意訳を掲載。第2部には、これまで世に紹介されなかったり、大きな誤解を招いている部分の詳しい解説を載せている。この1冊で「歎異抄」の真髄を知ることができる。
また「歎異抄」の魅力の1つは、リズミカルな文章にある。第3部では、古今まれな名文を、音読して楽しみたいファンのために大活字の原文を掲載している。
オールカラーでシニア層の目にやさしい編集。全国の桜の風景写真も多数掲載。読者の心をなごませそう。