熊本日日新聞
(H20年4月20日)
新刊レビュー

「歎異抄をひらく」
高森顕徹著
 親鸞の言葉を記した「歎異抄」。直訳だけでは分かりにくいため、親鸞に詳しい著者が当時の場面背景や、一貫した教えを踏まえて平易な意訳を掲載。これまで世に紹介されなかったり、大きな誤解を招いている部分の詳しい解説も載せた。
 悪行を行うほど救われる、という間違った考えが広まった「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」。この悪人とは、法律や倫理、道徳上のものではなく、ごまかしのきかない仏の目によって見抜かれた人間の真実の姿なのだ、と。語句の解説もあり、初心者にも読みやすい。

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