下野新聞
(H20年4月11日)
新刊

歎異抄をひらく
高森顕徹著
 善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや──。親鶯聖人による悪人正機の教えを説く歎異抄には多数の解説本が存在するが、多くは著者の体験や信条に左右され、自由奔放に解釈されがちだと著者は指摘する。
 本書は、親鸞が自身の教えを全て書き記したとされる「教行信証」などを基に、歎異抄の真意の解明を試みる。現代語による意訳を記した第一部、「誤解されやすい」とされる歎異抄の要所を解説する第二部、大型文字で原文を掲載した第三部で構成される。平易な文章や送りがな、難解語に付された細かな注釈など、読者の理解を助ける工夫が随所に見られる。
 幅広い世代に向けた「歎異抄入門」として好適な1冊。

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