常陽新聞
(H20年4月2日)
親鸞の教えの真意追究
「歎異抄をひらく」を出版
高森顕徹さん
浄土真宗の開祖・親鸞(1173〜1262)の言葉を記した「歎異抄」の解説書『歎異抄をひらく』(高森顕徹著)が、このほど出版された。親鸞は本県ともかかわりが深く、話題になっている。
親鸞は、念仏弾圧により越後に流され、赦免後、晩年に京に戻るまで、現在の笠間市稲田に草庵を設け、約20年間、関東で布教を行った。同市には、草庵跡に建立された西念寺がある。
「歎異抄」は、日本の古典の名著の1つ。700年ほど前に、親鸞の弟子・唯円が、師の真意を伝えるために書いたとされている。蓮如によって禁書になっていて、明治以降、広く読まれるようになった。
「善人なおもって往生をとぐ、いわんや悪人をや」の一文が有名だが、直訳では分かりにくく、誤解も生じゃすい。高森さんは、親鸞の教えを踏まえながら、真意の解明に努めたという。
「歎異抄の意訳」「歎異抄の解説」「歎異抄の原文」の3部構成。書家・木村泰山さんによる「歎異抄」原文の書や、全国各地の桜のカラー風景写真12点も収められており、楽しみながら、親鸞の教えをひもとける。
高森さんは1929年、富山県生まれ。龍谷大学卒。「光に向かって」シリーズや「なぜ生きる」(監修)などの著書がある。
(吉田裕美)