福島民報
(H19年10月6日)
県内の本屋さん
今週のいちおし
佐周書店(福島市)
瓶子雅子さん
思いやりのこころ
(木村耕一編著)
原点に触れ感動
「思いやりのこころ」は、「こころの道」「こころの朝」に続くシリーズ第3弾です。
今、私たちは何か大切なものを忘れてはいないでしょうか。思いやりや優しい心遣い、助け合いの精神、謙虚な態度……。みんな日本人が昔から大切にしてきた「こころ」です。
第1章と第2章には、そんな古今東西の思いやりのエピソードがえりすぐられ、どの話も思わず目頭を熱くします。
第3章では古典「徒然草」を意訳で味わえて、手紙や日常会話、他家を訪問する礼儀など現代にも通じる教訓が満載です。日本人の「こころ」の原点に触れる思いがします。
読者から寄せられた24編の体験談からは日常のちょっとした配慮や気遣いがどれほど人の心を和ませるかが知らされ、心強く感じるものばかりです。殺伐とした現代では忘れられがちな「こころ」の大切さを再発見させてくれる1冊だと思います。