下野新聞
(H19年9月14日)
新刊
思いやりのこころ
木村耕一編著
日本とトルコを結ぶ「エルトゥールル号の遭難」事件、「先用後利」をキャッチフレーズに顧客との信頼関係を築いた富山の薬屋、病気の少年を勇気づけたベーブ・ルースの約束のホームラン。いずれも人の心の大切さを説く、有名な逸話だ。
日常の中でふと思い出すと、豊かに一日を過ごすことができるかもしれない逸話、一般読者の心温まる体験談などを多数掲載。鋭い視点で暮らしを評した意訳版「徒然草」の章からは、受験勉強の時には気付かなかった古典の魅力に気付かされる。国内でも希少な「達人」位を持つ書家、木村泰山による訓示の書15編も収録、もっともな指摘にうなずくばかりだ。