山口新聞
(H13年7月2日)
『なぜ生きる』
明橋大二・
伊藤健太郎著
自殺の増加や凶悪犯罪の低年齢化、相次ぐ暴力、虐待事件――。
人類の闇はますます深まっている。筆者は単に「強く生きよ」と励ます本に警鐘を鳴らし、この迷闇を破るには生きる意味をはっきりさせ、「人生の目的」「生命の尊厳」を鮮明にする必要があると説く。どんな行動にも目的があるように、人生にも目的がある。生きる満足感がなければ、ゴールを知らずに走っているランナーと変わらない。文学者、思想家の人生論を掘り下げながら、生きる喜びを分かりやすく解説する。