山梨日日新聞
(H13年7月1日)
新刊紹介
▼なぜ生きる
高森顕徹監修
明橋大二・
伊藤健太郎著
「人は何のために生きるのか」と問われれば、だれもが返答に窮するだろう。同じように「なぜ人を殺してはいけないのか」「なぜ自殺してはいけないのか」といった問いへの答えもやみの中である。
高森さんは「殺人や自殺、暴力、虐待などは、このやみへのいらだちが生み出す悲劇」とみて、親鸞の言葉を通して人生の目的、生命の尊厳に迫る。
精神科医と哲学者の2人が執筆。第1部は臓器移植、延命治療、自殺などの問題に焦点を当て、文学者や思想家の人生論を掘り下げる。第2部は「教行信証」「歎異鈔」の親鸞の言葉から「なぜ生きるのか」を明らかにした。