全私学新聞
(H14年3月23日)
読書――教育現場に
おすすめします
人生のことわりを説く
光に向かって
123のこころのタネ
高森 顕徹著
 読んだり聞いたりして共感を覚え、心に留めておきたい名言や逸話も、日々の行動に反映させるためには身近に感じられる必要がある。本書は感動を呼ぶ短い物語を集めた『光に向かって100の花束』の姉妹書であり、日常の心がけや人生のことわりを説く格言や訓話を集めたもの。1つ1つの章はごく短くまとめられているが、全編を通して何度も読み通せる重厚な内容が詰まっている。
 前半の1「休暇」から71「やまぬ風」までは、著者の随想のように、書体や文字の大きさ、体裁を変えて1ページに1語ずつ列記した。後半は72「草木は、平等に降り注ぐ雨を、不平等に受けて、平等に生きる」から123「今日は、お奉行さまご多忙で、お調べがありません」まで、日本や中国の歴史上の人物にまつわる逸話を中心に取り上げ、簡潔にまとめている。
 カラー写真は自然の豊かさ、穏やかさを伝え、本編に加えて著者が揮ごうした言葉にも味わいがある。前著同様にすべての漢字にふりがなを付け、年齢を問わず読むことができるので、子供への読み聞かせにも最適。座右の書として長く机上に置けるだけでなく、贈り物としても喜ばれる1冊だ。

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