全私学新聞
(H13年1月23日)
読書――教育現場に
おすすめします
光に向かって
100の花束
高森 顕徹著
 国内外の歴史上の人物の成功談や失敗談、心温まる物語などから著者が100話を選び、解説を加えた人生訓集。現代文明の中で忘れられた因果応報や努力・精進を教える逸話が多い。各項とも数ページずつ簡潔に書かれ、読みやすく文字も大きく表記したほか、子供でも読めるようにすべての漢字にかなを振るなど、親切な体裁に仕上がった。
 海外の話も多く、中国の故事成語も引用。少ない勢力で敵に対した将軍が、兵士が逃げ出さないようにと川を背にした布陣で退路を断ち、必死に戦い逆転勝利を収めた「背水の陣」などを紹介している。
 また英国で、急用のため赤信号を無視しようとした首相の車が警官にとがめられ、「わしはチャーチルだ。急ぐのだ」という首相に、警官が「チャーチル首相が交通違反をするはずがない。ニセものであろう」と答え、さすがの首相も参ったという話も面白い。
 児童・生徒を前にしたあいさつや訓示に引用できそうな話題を満載し、あれこれと直接言い聞かせるよりも説得力に富む。親や教師が知っておきたい話題や、「甘言の多い男性には要注意」という女性向けの項目も多い。座右に置き少しずつ味わいたい1冊。

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