奈良新聞に、
『YOU WERE BORN
FOR A REASON』
の翻訳者、
カーペンター教授が
紹介されました
(20年5月24日)
ひと
花鳥風月
「サラダ記念日」など
幅広い著書を英訳
ジュリエット・W・カーペンターさん
(60)
=生駒市
「言葉の向こう」実感
川端康成の代表作「雪国」の英訳も手がけた翻訳家エドワード・サイデンスティッカーにあこがれて翻訳家の道に。これまでに英訳した日本語の著書は、俵万智の「サラダ記念日」など文学作品をはじめ、40作以上になる。
アメリカに生まれ育ち、高校の第二外国語として16歳から日本語を勉強し始めた。同じころから日本文学の英訳も読み始め、そのころに出会った同氏の英訳本が翻訳家を志すきっかけに。「氏はあこがれであり、ヒーロー。訳で作品の良しあしが決まるくらい、翻訳は大切な仕事だということを教えられた」と振り返る。
昭和50年に来日し、昭和54年には自身初の訳本として、安部公房の「密会」が出版された。今は同志社大学の英語英文学科の教授として、学生の指導にもあたっている。
小説以外にも幅広く翻訳を手がける。なかでも、親鸞聖人の残した言葉から人生の目的を探ろうと試みた著作「なぜ生きる」の英訳は、印象深かった仕事のひとつ。「仏教を知らない欧米人に向けてどのように訳すべきか、『翻訳とは何か』考えさせられた」という。
日本語の勉強もずっと続けている。「日本語は英語と全く違って面白い。逆に翻訳は、愛や憎しみなど言葉の向こうの、同じ人間だから理解できるものを感じられる」と目を細めていた。