『輝ける子』
を読んで
浜上千恵さん
(34歳)福井県
「100メートルを10秒で走れと言われてもさ、いっくら努力しても走れない奴っているじゃん」
このフレーズの表紙が目に飛び込んできた時、私は書店で小さくうなずきながら、こう独り言を言った。「うん、いるいる。私、私……」と。
事実、私は小さい頃から何をやらせてもどんくさい子供であった。中でも、図工や体育や家庭科における不器用さは大変なもので、図工でダンボールを切っていても自分の足を切ってしまったり、バレーボールの対抗戦でも、サーブは入らない、レシーブはできないの連続、そして家庭科のミシン縫いでも、手と足のタイミングがうまく合わずでいっこうに作業は進まなかった。