実は、
『歎異抄』は
門外不出の秘本だった

なぜ、蓮如上人が、「仏縁の浅い人には、見せてはならぬ」と、封印されたのか

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 ところが、この書が世に知られるようになってから100年もたってはいないのだ。
 それは500年前、浄土真宗の中興、蓮如上人が、親鸞聖人を誤解させるおそれがあると、「仏縁の浅い人には披見させてはならぬ」と封印されたからであろう。
 以来、親鸞学徒でさえ警戒し、ほとんど知る者はなかったが、明治の末からある機縁で急速に読み始められ、仏教学者はいうにおよばず、多くの作家や思想家が、こぞって『歎異抄』を論じ始めた。
 かくて広く一般にも愛読されるようになり、親鸞聖人といえば『歎異抄』、『歎異抄』といえば親鸞聖人といわれ、今では親鸞思想の格好の入門書とされている。


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