著者からのメッセージ
先日、小学1年の男の子のことで、相談に来られたお母さんがおっしゃいました。
「子どもが、なかなか思うように育ってくれなくて困ってるんです。どうしたらうまく育つんでしょうか」
そこで私は聞いてみました。
「では、お母さんは、どういう子どもに育ってほしいと思いますか?」
お母さんは、ちょっと考え込みました。
「そうですね。私は本当は、ただ健康であってくれればいいと思ってるんです」
「そうですか。じゃあ、健康でさえあればいいですか?」
「そうですね。もちろん、性格も素直で明るい子どもがいいですけど」
「じゃあ、健康で、性格が素直で明るい子なら、それでいいですか」
「そうね。やっぱり、勉強もできないよりできたほうがいいし、時にはお手伝いもしてほしいし、いじめとかに負けない強い子、あと、自分の意思をちゃんと持っている子。思いやりのある子。外でよく遊ぶ子……」
ついつい笑顔になってしまった私を見て、お母さんは言いました。
「ちょっと欲張りすぎですかね」
「というか、ありえないですよね……」
つられて、お母さんも笑いだしました。