(6)お嫁にいったら、毎日よい着物を着て、おいしいものを食べて、よくお化粧するのですよ
富豪ドンマカセンの夫人は、賢夫人の名が高かった。
その一人娘も、たいへん聡明だという評判だった。
リキミという大臣の夫人が、ぜひ、息子の嫁にと婚約がまとまった。
夫人はそこで、ドンマカセン邸を訪ねてみた。
すると母親が娘に、こんこんと、こう教えているではないか。
「いいかい、いつも言っていたように、お嫁にいったら、毎日よい着物を着て、おいしいものを食べて、よくお化粧をするのですよ」
"これはとんだ嫁をもらったものだ"と思ったが、いまさら、破談にするわけにもいかず、複雑な気持ちで帰宅した。