
1万年堂出版では「大切な忘れ物を届けに来ました」をテーマに、出版企画を立ててきました。
少年犯罪、家庭の悲劇が深刻化する今だからこそ、見つめ直したいものがあります。暗い事件が続発するのは、親子の間の、大切な何かが、見失われているためではないでしょうか。
『親のこころ』では、歴史上のエピソードと、読者の体験談の2部構成で、古今東西、変わらぬ「親心」をつづります。
エピソード編では、日本、中国、西洋の実在の人物だけでなく、「源氏物語」「竹取物語」、小説、民話、文楽、マンガ、映画と、幅広い分野から「親」と「子」の関係を表す題材を集めました。
わが子へ無償の愛情を注ぐ、野口英世、エジソン、吉田松陰の母。
母を慕って決死の覚悟で海を渡るジョン万次郎。
一心に息子の帰りを待ち続ける岸壁の母。
母の心に泣いた西郷隆盛。
親を捨てようとする息子を最後まで案ずる姥捨山の老母。
なりふりかまわず子供の将来を心配する豊臣秀吉。
これら35話の中に、忘れかけていた親の姿、自分の姿を見つけることができるはずです。
また、わが子を優しく包む親の愛情が、子供たちに、どれほど大きな生きる力を与えてきたか、歴史上の事実が教えています。
体験談編には、53名の「親への思い」を掲載しました。
1万年堂出版では、『親のこころ』を発刊するにあたり、「親の恩」と題して原稿を募集したところ、2,000通以上のお手紙が寄せられました。その中から選び抜いた感動的な体験談です。
年老いていく両親を見て感じること。
子供を持って、初めて知らされる親の苦労。
「孝行のしたい時分に親はなし」の悲しさ。
身近な読者の体験談は、思わずほほえんでしまうものや、目頭が熱くなるものなど、どこか懐かしく、心に響きます。
親子の絆を強めるために、ぜひ、家族で読んでもらいたい1冊です。

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