
今、私たちは、何か大切なものを、忘れてはいないでしょうか。
涙があふれるようなエピソード、意訳で楽しむ『徒然草』、読者の体験談で、日本人が昔から大切にしてきた「思いやり」の心を見つめ直します。
人の心の温かさを感じられない、殺伐としたニュースが、毎日のように報道されています。
ささいなすれ違いから起きるトラブル、正直さ、誠意の見られない企業ぐるみの不正……。
そんな世相の根底には、「自分さえよければいい」という考えが横たわり、「相手の立場に立つ」ということが、見失われているのではないでしょうか。
思いやりとは、相手の立場に立つ気遣いであり、和する心です。
相手を思いやる心から生まれる、優しさ、謙虚さ、美しさ。
それは、私たちが昔から大切にしてきたもの、そして今こそ、真に求められているものです。
そんな「思いやりの心」を、本書では、古今東西のエピソードや、『徒然草』などの物語、読者の体験談で見つめ直します。
歴史に名を馳せた人たちの生き様には、「思いやり」が、確かに息づいています。優しい心遣い、助け合いの精神、謙虚な態度……。どんな苦境や困難にあっても、時には命をかけて、自分よりも相手の幸せのために行動した、人生の先輩たちの逸話が、胸を打ち、熱い涙を誘います。
また、読者から寄せられた24編の体験談は、日常のちょっとした配慮や気遣いが、どれほど人の心を和ませるかを教え、さわやかな読後感を与えてくれます。
人は皆、ひとりでは生きてゆけません。
本書に込められたメッセージを、1人1人が心にかけて実践してゆけば、幸せな、温かい人間関係が生まれるでしょう。
家庭、職場、学校、ビジネス、友達付き合い……様々な場面で生かせる教訓が満載です。
未来を担う若い世代にも受け継いでいきたい、大切な忘れ物を届けてくれる、日本人の心の原点に触れる1冊です。
今回も、書家・木村泰山先生の揮毫で、15点の金言、名句を掲載しました。忘れかけていた大切な心がけを教える言葉が、素晴らしい筆致でつづられ、見ても、読んでも、心が洗われます。




これまで同様、オールカラーの風景写真も、多数掲載しています。心が晴れわたるような、美しい景色の数々をお楽しみください。
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