「言うことを聞かない子どもを、どう叱ったらいいでしょう」
「子どもの心に響く叱り方は?」
よく、講演会などで質問を受けます。
皆さん、子どもの叱り方に、相当悩んでおられるようです。
ところが、ここで大切なことがあるのです。
それは、「子どもの叱り方を学ぶ前に、まず、ほめ方を学ぶ必要がある」ということです。
実は、ほめ方が上手になれば、それだけで、叱ることが減ってくるのです。
先日も、あるお母さんが言っていました。
「子どもが、歯みがきできたことを、よくできたねってほめたら、次の日も自分からやっていたんです。
びっくりするくらい素直でした。今までは、怒ってばかりいたので、子どもも機嫌が悪くて、やる気も出さないし、素直じゃないから、よけい叱っていました」
ほめ方が上手になれば、叱り方も上手になります。そうすると、子育てが今までより、少し、ラクになるかもしれません。
「ほめる」とは、子どもを評価することではありません。
子どものがんばり、成長を見つけて、その喜びを伝えていくことです。
「叱る」とは、子どもに腹を立てることではありません。
子どもが、自分も他人も大切にできるように、1つずつ教えていくことです。
ほめ方、叱り方は、子育てに限りません。
夫婦でも、学校でも、会社でも、相手をいかに上手にほめ、上手に注意するか、ということが、これほど大切になっている時代はないのではないかと思います。
ほめ方、叱り方を見直すことで、この世の中が、子どもも大人も、「生まれてきてよかった」と思える社会になる、ささやかなきっかけになることを願ってやみません。