書籍詳細

この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ これで、子どもの未来が輝く

明橋大二(著)
定価 本体 1,200円+税
判型 四六判
頁数 268ページ
ISBN 978-4-925253-17-8
発売日 平成16年(2004)12月3日
発行部数 12万部

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    これで、子どもの未来が輝く

    子どもを守ろうとするなら、まず、お母さんを支えなければなりません


    『この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ』は、子どもたちのさまざまな問題の解決を、「母親のサポート」「子育て支援」という新たな視点から分析します。
    明橋医師は、次のように訴えています。

    今日、子どもが何か事を起こすと、子どもの次に責められるのは、親、特に母親です。いわく、「親が悪い」「甘やかしすぎたからだ」「ちゃんとしつけをしてないからだ」「過保護だから」……。それも、事情をよく知らない人たちが、想像で勝手なことを言っています。それが、母親をどれだけ傷つけ、不安にしているかも知らずに……。(中略)
    子どもを守ろうとするなら、まず、それを支えているお母さんを守らねばなりません。
    ところが実際には、子どもを守るため、と言いながら、お母さんを攻撃していることが少なくありません。それでは、結局、子どもも倒れてしまいます。
    (「はじめに」より)

    少子化や、男女共同参画の課題にも一石を投じる


    本書には、父親・祖父母の重要な役割を説くだけでなく、保育園・幼稚園・学校・相談機関・地域社会と母親の関係を見直し、具体的な解決策が明示されています。
    また、スクールカウンセラー、精神科医として、よく受ける相談を、Q&Aの形で分かりやすく掲載しました。
    今、問題になっている少子化や、男女共同参画の課題にも一石を投じる内容と言えます。

    読者から反響の多い主なアドバイスは、以下のとおりです。

    • 家庭の教育力は、本当に低下しているのか?
      むしろ、親が一所懸命、子どもをしつけようとしたことが、逆効果になっているケースが増えている
    • 母親の愛情不足が原因か?
      「もっと愛情をかけてください」というような、あいまいなアドバイスはしないほうがよい
    • お母さんが働くことは、子どもにとって、プラス? マイナス?
      外野席の声に惑わされず、自分の気持ちで決めていいのです
    • 今からでもできる、お父さんの子育て
      まずは、お母さんの育児の悩みに耳を傾けることから
    • おじいさん、おばあさんからのサポート
      「おまえも、大変だな。身体に気をつけろよ」と、まず今のつらさを分かってやってください
    • 母親同士のサポート
      新しい「井戸端会議」を作る試みが始まっています。それは、時に、専門家のカウンセリングも及ばない人を元気にする力を持つことがあります
    • 自分自身からのサポート
      最終的には、周囲の人が理解しようとしまいと、私は私でいいんだ、この子はこの子でいいんだ、と思えることが必要になります

    読者の声

    私はダメ母なの? 悩む私に差しのべられた貴重な1冊 -この子はこの子でいいんだ

    まず題名を見てぐっとくるものがありました。 周りからは「親の口のきき方、態度が悪いから、子供も悪いんだね」と言われます。実母からは「おまえがきちんとしていないからだ! 私までも悪く言われて、迷惑だ」と責められています。学 ...

    母親のつらさを分かってくれて、涙がこぼれました-この子はこの子でいいんだ

    読んでいるうちに、泣けて泣けて涙が止まりませんでした。今まで、こんな ふうに考えられる人に出会ったことがありませんでした。 「あなたが悪い」「親が悪い」と言われ続け、どうにもやるせない気持ちで暮らしていました。 私は私で ...

    男性(パパ)からの声 -この子はこの子でいいんだ

    私が厚生労働大臣だったら、母子手帳とともに、この本を母親全員に配布します。 (兵庫県 44歳・男性) 私の妻も、今、子育てのなか、本当によく頑張っているなと、改めて思いました。私にできること、せめて妻の話をもう少しよく聞 ...

    目次

    はじめに
    ──今、最も必要なことは、子育てに奮闘するお母さんを認め、みんなで守り、サポートしていくことです

    1 お母さん、ありがとう
    お母さんがいたからここまでこれた。
    生まれてきたことの意味、
    お母さんの大きな愛に気づいた
    1.母親への、一通の手紙
    2.叱られたり、叩かれたり、部屋や机の中を見られたり
    するような家には、二度と帰りたくない
    3.娘さんは、おそらく、学校で独りぼっちだったのでしょう。
    そのつらさを、お母さんに分かってほしいのに……

    2 家庭の教育力は、本当に低下しているのか?
    むしろ、親が一所懸命、子どもをしつけようとしたことが、
    逆効果になっているケースが増えている

    3 母親の愛情不足が原因か?
    「もっと愛情をかけてください」というような、
    あいまいなアドバイスはしないほうがよい

    4 母親が子どもの病気をつくるのか?
    「母親が子どもの病気をつくっているんですよ」
    という言い方は、二重の意味で間違っています

    5 お母さんが働くことは、子どもにとって、プラス? マイナス?
    外野席の声に惑わされず、
    自分の気持ちで決めていいのです

    6 母親に自宅療養はない──本当の男女共同参画社会とは
    仕事、家事、育児に頑張っているお母さんの負担を、
    周りの人は、改めて考えてみる必要があります

    7 今からでもできる、お父さんの子育て
    まずは、お母さんの育児の悩みに耳を傾けることから

    8 おじいさん、おばあさんからのサポート
    「おまえも、大変だな。身体に気をつけろよ」と、
    まず今のつらさを分かってやってください

    9 新旧の価値観が、家族内に同居している時代
    いっそ外国の人と暮らしているようなもんだと
    考えてみよう

    10 保育園、幼稚園、学校の先生たちからのサポート
    「先生」という立場にとらわれず、
    「同じような子を持つ親だったら」という気持ちで
    接してみる

    11 相談機関でのサポート
    母親を「指導」してはいけない

    12 地域の人たちからのサポート
    周囲の温かい眼差しと理解が、子どもと親を、
    どれだけ支えてくれるか分かりません

    13 母親同士のサポート
    新しい「井戸端会議」を作る試みが始まっています。
    それは、時に、専門家のカウンセリングも及ばない
    人を元気にする力を持つことがあります

    14 自分自身からのサポート
    最終的には、周囲の人が理解しようとしまいと、
    私は私でいいんだ、この子はこの子でいいんだ、
    と思えることが必要になります

    15 子ども虐待の現場から
    どんな母親でも「心理的、社会的な孤立」
    「実家との不仲」「育児知識の不足」……などと
    いった要因が重なり、追い詰められれば、
    子ども虐待につながることがあるのです
    1.けいれんで運び込まれた赤ちゃんの身体には無数のあざがありました
    2.私は、その子を一目見た時、涙が出てきました。
    手足はやせこけ、肋骨は浮き上がり、まるで骸骨のようでした

     

    明橋先生の講演会より
    相手を肯定する言葉のつくりかた

     

    Q&Aコーナー
    こんな時、どうすれば?
    明橋医師が、優しくアドバイスします。

    Q1 子どもを、ついつい、せかしてしまいます。

    Q2 夫は、家のことを、私に任せっ切りにしています。

    Q3 孫のことが心配です。母親が叱ってばかりいます。

    Q4 今の親は、子どもにかまいすぎているのではないでしょうか。

    Q5 子育ての本を、夫にも読んでほしいのですが……。

    Q6 最近の若いもんは、なっていないのではないでしょうか。

    Q7 19歳で子どもを生みましたが、母親になる自信がありません。

    Q8 どうすれば、子育てに自信を持てるでしょうか。

    Q9 子どもが、夜泣きをして、寝ついてくれません。

    Q10 家庭での子どものしつけが、最近、なされていないのではないでしょうか。

    Q11 子どもの相手をしていると、カッとなってキレてしまいます……。

    Q12 子どもがかわいく思えず、ついつい叩いてしまいます。

    Q13 子どもを叩いてしまうお母さんに、保健師として、どう話すべきでしょうか。

    Q14 境界線を引くと、孤立してしまうのではないでしょうか。

    Q15 専業主婦の妻が「疲れた」と言うのは、理解できません。

    Q16 女性として、結婚も出産もしない生き方を、親が理解してくれません。

    Q17 子どもを、どうしても愛することができません。

    Q18 子どもが学校へ行かなくなりました。本人を受け容れるしかないのでしょうか。

    はじめに

    ──今、最も必要なことは、子育てに奮闘するお母さんを認め、みんなで守り、サポートしていくことです

    先日、一人のお母さんが、私のもとに相談に来られました。
    小学校三年生の男の子が、友達と遊んでいて、虫を捕まえた。そのあと、その虫の足を引きちぎって遊んでいた。それをたまたま近所のお母さんが見かけて、言ってこられた。
    「あなたの子、こんな遊びしてたわよ。小さい頃から動物虐待とかしていると、将来殺人犯になるって言うよ。気をつけたほうがいいわよ」
    お母さんが不安になって、実家の母親に相談すると、「あんたのしつけがなってないから、そんなことするんじゃないの。もっと、悪いことは悪いと教えないと」と叱られた。
    ますます不安になったお母さんは、それ以上ほかの人に聞けなくなり、私のもとに来られたのです。
    子どもは、勉強はあまり得意ではありませんでしたが、友達とよく遊び、家でも、お母さんとよく話す、活発な子どもでした。自己主張もちゃんとできているので、ちっとも心配はないこと、この年頃の男の子は、こういう遊びはよくするし、その中で、さまざまなことを学び、成長していくものなのだ、と話をしました。
    お母さんは、ほっとしました、と言い、次のように言われました。
    「私、子育てに自信がないんです。子どもがちっとも勉強しないのは、私の血筋だ、と義母から言われるし、主人も、おまえは子育てが下手だ、といつも言うんです」

    今日、子どもが何か事を起こすと、子どもの次に責められるのは、親、特に母親です。いわく、「親が悪い」「甘やかしすぎたからだ」「ちゃんとしつけをしてないからだ」「過保護だから」……。それも、事情をよく知らない人たちが、想像で勝手なことを言っています。それが、母親をどれだけ傷つけ、不安にしているかも知らずに……。

    「将を射んと欲すれば、まず馬を射よ」と言われます。敵の大将をやっつけようとすれば、その馬を弓で射よ、馬が倒れれば、乗っている大将も倒れる、ということです。
    これを逆に、将を守る立場で言うと、将を守るには、まずその馬を守らねばなりません。ここで将が、子どもとすると、馬は、お母さんです(馬に例えてごめんなさい)。
    子どもを守ろうとするなら、まず、それを支えているお母さんを守らねばなりません。
    ところが実際には、子どもを守るため、と言いながら、お母さんを攻撃していることが少なくありません。それでは、結局、子どもも倒れてしまいます。

    今日、少子化の急激な進行が、心配されています。平成十五年の出生率は、一・二九で、毎年、過去最低を更新しています。
    世界の先進国の中で、少子化の進行している国は、日本とドイツです。この二つの国に共通するのは、子育てについて、家族の責任、特に母親の責任が求められる点です。そのため、母親の子育て不安が大きくなっているのです。

    しかし、子育てというのは、母親だけでするものではありません。
    児童福祉法には、「国及び地方公共団体は、保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う」と明記されています。
    社会で子育てする意識を、皆が持つこと、そして、子育てに奮闘するお母さんを、みんなで守り、サポートしていくこと。そして、お母さんに、不安ではなく、安心感と、笑顔をあげること。そのことが、今、最も必要なことではないかと思います。この小著が、その一助になればと願います。
    明橋大二

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