書籍詳細

心の声に耳を傾ける 親と子の心のパイプは、うまく流れていますか? これ一つ解消すれば、子どもは輝いていく

明橋大二(著) 太田知子(イラスト)
定価 本体 1,300円+税
判型 四六判
頁数 272ページ
ISBN 978-4-925253-99-4
発売日 平成28年(2016)3月10日
発行部数 3万部

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    約30年にわたり、子どもの心を見つめてきた著者は、子どもにいろんな症状が起きるのは、親や周りの人との「パイプ詰まり」が原因だと述べています。

    なぜ、心のパイプが詰まってしまうのか?
    その理由として、ネグレクトや体罰、甘え下手な子、大人が愛情の表現を上手にできない、アスペルガー症候群などを挙げていますが、中でも体罰は、子どもの心の成長をゆがめてしまうと、問題点を大きく取り上げています。

    では、詰まったパイプを開通させて、再びうまく流れるようにする方法は?
    精神科医の観点から、5つの段階で、詳しく解説しています。
    年代別(乳幼児期、学童期、思春期)のパイプ詰まりの見分け方や対処のしかた、親や教師からの具体的な質問に答えたQ&A全26問は、輝ける子に育つための、子育て・教育マニュアルといえるでしょう。

    読者の声

    「パイプの詰まり」は分かりやすい例え - 親と子の心のパイプは、うまく流れていますか?

    親子の関係を「心のパイプ」と表現し、詰まることが問題という著者に共感を覚えた! 「パイプの詰まり」は分かりやすい例えで、理解しやすい。よいと感じたのは、子供の目線に合わせてあることと、Q&Aの充実さだと思う。 ...

    『子育てハッピーアドバイス』同様、分かりすい - 親と子の心のパイプは、うまく流れていますか?

    『子育てハッピーアドバイス』の著者の本なので購入しました。今回もとても分かりやすく、納得できる内容。ぜひこの本はベストセラーになってほしいと思いました。 (長野県 39歳・女性) 明橋先生の「子育てハッピーアドバイス」シ ...

    この本で親子関係が変わる気がします!! - 親と子の心のパイプは、うまく流れていますか?

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    書評

    親と子の心のパイプは、うまく流れていますか?(とっとこ静岡〈静岡新聞土曜版〉)

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    親と子の心のパイプは、うまく流れていますか?(スクスクめいと)

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    親と子の心のパイプは、うまく流れていますか?(奈良新聞)

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    目次

    プロローグ
    子どもに笑顔が戻るまで ある親子の1年半の道のり

    1 なぜ、子どもが心配な行動をとるようになるのでしょうか
    原因は、ただ一つ。周りの人との「心のパイプ」が詰まるから

    2 学校で、よく相談を受ける子どもの気になる4つの行動
    どのケースの子が、いちばん大きな問題を抱えているか、考えてみましょう

    3 なぜ、親と子の、心のパイプが詰まるのでしょうか
    心のパイプが詰まる理由
    (1) 放任、ネグレクト
    大人と子どもの接点がなくなると、パイプは詰まります
    (2) 体罰、厳しすぎるしつけ
    体罰は、子どもの心の成長を、大きくゆがめてしまいます
    (3) 子どもが甘えるのが下手
    少しも甘えてこない子に、愛情をかけるのは、とても難しいことです
    (4) 大人が愛情の表現を上手にできない
    「心の鎧」を着ている大人は、子どもの甘えを、跳ね返してしまいます
    (5) アスペルガー症候群
    早期に気づいて、適切な教育と対応を考えていく必要があります

    4 「最近、子どもと、コミュニケーションを、うまく取れない気がする」と感じたら……

    5 子どもの心を、一日も早く回復させるために
    症状の段階に応じて、親がやるべきこと、決してやってはいけないこと、が異なります

    6 先生と生徒の間のパイプ詰まりが解消されれば、学校で傷つく子どもが、少なくなります

    7 心のパイプが、完全に詰まったまま成長すると、とても孤独で、苦しい生き方になります

    8 子どもが、親に自分の気持ちを伝えることができる関係は、本当に素晴らしいと思います

    9 子どもの声を、もっと学校に取り入れていけば、主体性が育ち、自己肯定感が育っていきます

    10 「子どもを変えれば、問題は解決する」という考えは、パイプ詰まりを引き起こします

    11 心のパイプ詰まりの予防法、見分け方、早めの対処をアドバイスします

    12 現代社会に必要なことは、子どもの声に耳を傾けることではないでしょうか

    Q&A
    Part1 心のパイプ詰まり 予防法のアドバイス
    Q01 子どもを叱る時に、注意することはどういうことでしょうか
    Q02 叱ってはいけないと思うのですが、どうしても、子どもを目の前にすると、叱ってしまいます。どうすればいいでしょうか
    Q03 上の子を、ついついきつく叱ってしまいます
    Q04 子どもが不器用なので、いじめに遭わないかと心配です
    Q05 子どもが反抗的で、ちっともかわいく思えません
    Q06 キレない子に育てるには、どういうことに気をつけたらよいでしょうか
    Q07 子どものしつけについて悩みます。子どものしつけ方について教えてください
    Q08 子どもの頃、いわゆる〝カワイクない子〟だった私が、子どもを育てていけるか不安です
    Q09 子どもが、「疲れている」と言います。甘えではないでしょうか
    Q10 私は友達からいじめに遭い、学校に行っていません。私は弱いのでしょうか
    Q11 中学生の娘が、なかなか学校へ行こうとしません。いじめを乗り越えるよう励ましても、聞こうとしません
    Q12 半年間、学校を休んだあと行き始めたのですが、家に帰ると寝てばかりです

    Part2 心のパイプ詰まり 解消法のアドバイス
    Q13 子どもが、何に対しても意欲がなく、毎日ゲームばかりしています。どうしたら、この子を変えることができるでしょうか
    Q14 祖母に過保護にされたせいか、わがままな子になり、言うことを聞きません
    Q15 子どもが、少しも自分の非を認めようとしません
    Q16 中学生になってから、甘えがひどくなりました
    Q17 中学生の娘が、手首を切るようになりました
    Q18 自分で判断ができず、何でも「どうしたらいい?」と聞いてきます
    Q19 父親が、不登校の娘を理解しようとしません。逆に、子どもと母親を責めてきます
    Q20 高校生の娘が、不良とつきあい、外泊を繰り返しています。反抗ばかりして、言うことを聞きません
    Q21 子どもが、また家出をするのではないかと心配です
    Q22 長期間、引きこもっている子どもに、今後、どう対応すればよいでしょうか
    Q23 高校1年の長女が、摂食障害になりました

    Part3 心のパイプ詰まり 学校の先生へのアドバイス
    Q24 学校で、カッとしてキレる男の子の対応に困っています
    Q25 2学期に入ってから、もう10日間、学校を休んでいる子がいます。このまま不登校にならないために、どうすればいいでしょうか
    Q26 子どもは本来よい心を持っていて、それを発現させるのが教育なのでしょうか

    はじめに

    心と心の「パイプ詰まり」
    これ一つ解決すれば、子どもは輝いていきます

    スクールカウンセラー・精神科医 明橋 大二

    日々、子どもたちや親の相談に乗っていて、私がよく不思議に思うことがあります。
    中高生くらいの子どもの話を聞くと、
    「親がちっとも分かってくれない」
    「親は、自分を傷つけることばっかり言ってくる」
    と彼らはよく訴えます。
    どんなひどい親かと思って、いざ親と会ってみると、それなりに子どものことを心配しているし、話も通じる。

    「そんなにひどい親には見えないけどな」
    と後で率直な感想を子どもに伝えると、
    「親は外面だけはいいんですよ。先生はだまされているだけ」
    と言います。
    「そうなんだね。きみに対しては、そうじゃなかったんだね」
    とまずは子どもの気持ちに共感し受け止めますが、どうしてこちらには伝わるのに、子どもには伝わらなかったのかな、と不思議に思います。
    あるいはこういうこともあります。親の話を聞いていて、
    「うちの子どもは、ちょっと言っただけで暴れるし、あんなわがままな子どもはないです。全く何を考えているか分かりません。あんな子、もうどこか施設に入れてやってくれませんか」
    どんな凶悪な子どもかと思って、子どもに会ってみると、意外に話も通じるし、その子なりの思いも分かる。話を聞いていると、「なるほどなぁ」と、子どもの話のほうが説得力があるように聞こえてくることもあります。

    なぜ、伝えようとすればするほど、逆効果になり、関係が悪化するのでしょうか

    世間では、何か子どもに「問題」が起きると、「今の子どもは忍耐力がない」とか、「自己中心的」「わがまま」などと子どもを否定するコメントがあふれます。
    かと思うと、「親の育て方が悪い」「親の愛情不足」と、親が全ての原因であるかのようにバッシングしたりします。

    確かに、一方に大きな原因があることもあるでしょう。
    しかし少なくとも私が見聞きした多くの場合、決して子どもも極悪非道なモンスターではないし、親も冷酷無比な人ではない。
    子どもにも素直な、切実な気持ちがあるし、親も決して愛情がないわけではない。
    それなのに、お互いにその思いが全く伝わっていないばかりか、逆の意味に伝わっていることも少なくない。

    どうしてそんなことになるのか、と考えているうちに、心と心の「パイプ詰まり」という考えに行き着きました。
    人と人との間には、心のパイプがある。
    そのパイプが順調に開通している時には、互いに気持ちが通っている。
    ところが、さまざまな原因で、その心のパイプが詰まってしまうことがある。
    そうすると、気持ちが通わなくなり、相手の気持ちが分からなくなる。
    そうすると、伝えようとすればするほど逆効果になり、関係がさらに悪化する。
    だから問題は、どちらか一方にあるのではなく、その間のパイプ詰まりにある。
    それを知り、その解消法を知ることで、親と子、人と人との関係も改善していくのではないでしょうか。
    この本では、相談の現場で出合ういろいろな形のパイプ詰まりとその原因、対応法を書きました。

    こんなに便利になった世の中でも、苦しみあえぐ人の数は少しも減りません。うつ病の人は年々増加の一途をたどっていますが、そのきっかけの多くは、人間関係です。
    この小著が、人と人とのつながりを考え直す、ささやかな一助になることを願ってやみません。

     

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