書籍詳細

ひといちばい敏感な子 子どもたちは、パレットに並んだ絵の具のように、さまざまな個性を持っている

エレイン・N・アーロン(著) 明橋大二(訳)
定価 本体 1,800円+税
判型 四六判
頁数 448ページ
ISBN 978-4-925253-84-0
発売日 平成27年(2015)2月16日
発行部数 1.8万部

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    5人に1人が、生まれつき「ひといちばい敏感な子」(Highly Sensitive Child=HSC)だといわれています。

    他の子と違うわが子に、「この子はおかしいのでは……」「自分の子育てが間違っているのでは?」と悩む親は少なくありません。
    学校ではADHDやアスペルガーと誤解されてしまうこともあります。
    本書は、多くの親が抱える子育ての悩みや疑問を、子どもの“敏感さ”という面から明らかにした、日本初のHSC解説本です。
    著者は、アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士。翻訳は、精神科医で、スクールカウンセラーとしても活躍する明橋大二氏です。
    長年の診察と執筆経験を生かし、分かりやすく訳した本書によって、敏感な子どもも含めて、全ての子どもたちが、その特性に配慮され、適切な関わりを受ける世の中になること願っております。

    読者の声

    不登校で悩みましたが、希望が持てるようになりました-ひといちばい敏感な子

    下の女の子(現在2年生)が1年生の途中から不登校になり、親子ともに悩みました。病院にも行きながら、何か勉強になるような本はないかと探していたところ、この本を見つけて、すぐに注文しました。始めの部分を読んだだけで、その通り ...

    ずっと気になっていたわが子の疑問。胸のつかえがとれました-ひといちばい敏感な子

    小6の息子は年齢のわりに、もの分かりがよく、考え方もとてもしっかりとしていて、親が素晴らしいなと思うところがたくさんあります。でも、幼い頃から今までずっと、同じ年齢の子たちにうまくなじめず、本人も、なかなか友達ができない ...

    「ママ、この本すごい!! 私と同じ!!」-ひといちばい敏感な子

    普通の家庭に育った私でしたが、母親の愛情を十分に受けられず(親は一生懸命子育てしてくれたことは分かるのですが)、苦しんできました。自分と同じ思いをさせたくないと願い、この記憶を大切にしながら娘に接してきました。 娘は素直 ...

    書評

    ひといちばい敏感な子(愛媛県小児科医会会報)

    ひといちばい敏感な子(THE HIGHLY SENSITIVE CHILD)   エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳 1万年堂出版 2015年2月発行 1800円 近頃大いに興味をそそられた本である。著者はア ...

    ひといちばい敏感な子(大分合同新聞)

    本 日本ではまだ理解が進んでいないHSCの特性や接し方をアドバイス 「ひといちばい敏感な子」 【エレイン・N/アーロン著、明橋大二訳】   (大分合同新聞の「本」欄に、『ひといちばい敏感な子』の書評が掲載されま ...

    ひといちばい敏感な子(熊本日日新聞)

    新刊レビュー 「ひといちばい敏感な子」 エレイン・N・アーロン著 明橋大二訳 「HSC(ひといちばい敏感な子)」は生まれ持った性格(タイプ)の一つで、子どもの15~20%に見られるという。HSCはよく見て考えてから行動す ...

    目次

    パート1*HSCを理解するための基礎編
    その子の「敏感さ」を知ることは、子育てでとても大切なことです

    第1章
    人一倍敏感で、育てにくい子
    それはもしかすると、HSCかもしれません

    第2章
    親のちょっとした理解とスキルによって、
    子どもの成長は大きく変わります

    第3章
    親がHSPでない場合
    違いを認め合えば、実はとてもうまくやっていけます

    第4章
    親子で同じ敏感タイプだった場合
    親が肩の力を抜けば、子どもも楽になります

    第5章
    輝ける子に育つために
    幸せの扉を開く、4つのカギ

    パート2*年齢別悩み解決編
    人一倍敏感な子のための、子育てアドバイス
    赤ちゃんから思春期まで

    第6章
    乳児期
    HSCには、赤ちゃんの時からすでにいくつかの特徴があります

    第7章
    幼児期(家庭生活)
    育児の悩みを乗り切り、無理なく生活習慣を身につけるには

    第8章
    幼児期(外の世界へ)
    最初のハードルをうまくサポートすれば、
    次からは自分で乗り越えていけます

    第9章
    小学生時代を健やかに過ごし、生きる力を育むために

    第10章
    学校生活は、学び友情を深めながら、
    社会へ巣立つための土台に

    第11章
    中学、高校、そして大人の世界へ
    人生の船出へ送り出す、最後の仕上げにかかりましょう

    ※学校の先生のための20のヒント

    はじめに

    「敏感さ」という特性に関心を持つようになったきっかけ      明橋大二

    30年近く、心療内科医、スクールカウンセラーとして、私はさまざまな子どもたちに関わってきました。その中でいつも考えてきたのは、この子はどうしてこういう症状を出すようになったのかということです。
    過大なストレスがあったからだ、という人があります。親の育て方が原因だ、という人もあります。最近では、脳が原因だ、という人も増えてきました。

    ところが、私がさまざまな子どもたちを診ていくうちに、気づいたことがありました。同じ環境でも、それをあまり意に介さず流せる子と、敏感に反応する子がいるということ。親や他人の気持ちを敏感に察知して、相手に合わせた行動を執る子と、マイペースな子がいるということ。
    敏感な子は、大人にとっては、ある意味、いい子だけれど、本人としては、けっこうしんどい生き方をしています。そのしんどさが積もり積もった時、身体や行動上の、さまざまなSOSとして出してくることもあるのではないか。

    それは、学校現場でも同じでした。必ずしもひどいいじめに遭ったわけではない、家で虐待を受けているわけでもない、しかしどうしても教室に入れなくなる子どもがあります。そんな子どもの話をよくよく聞くと、「先生が他の子を怒る声が怖い」「騒がしい教室が苦手」と言います。そんなささいなことでと思いますが、その子にとっては本当に恐怖で苦痛なことのようなのです。
    そういう目で見ると、拒食症を病む人や、若い人のうつの中にも、たくさんそういう人がありました。それらの人に、私から「この世には、人一倍敏感な人というのがいるんだよ」と紹介すると、驚いて、「自分は全くそのとおりだ」と言うのです。
    次第に私は、相談に来る人に、この「敏感さ」という特性を伝えるようになりました。
    また、そうすると、病気でない子の中にも、「この子は、人一倍敏感だな」と感ずる子に出会うようになりました。敏感さの長所にも気づくようになりました。
    むしろ、敏感な子は、人の痛みや苦痛に気づきやすく、人を心地よくすることにたけています。環境の微妙な変化に気づき、さまざまな危険を回避することができます。この社会は、そういう敏感な人のおかげで、多くの恩恵を受けていることにも気づいてきました。

    そんな時に、エレイン・N・アーロン氏の「HSP(Highly Sensitive Person)」(人一倍敏感な人)という言葉を知り、まさに自分が診察の中で感じていたことそのものだ、と、強く共感を覚えたのです。

    そんなおり、ある、教室に入りづらくなった男の子のことについて、親御さんと話をしていた時のことです。その子は、まさに人一倍敏感な子どもでした。
    ところが親御さんは言われたのです。
    「相談の先生から、この子、発達障がいじゃないかと言われたんです」
    私は、愕然としました。確かに、感覚の過敏さというところでは共通することもありますが、発達障がいと、この子の特性は、全く違います。ですから、適切な対応というのも、それぞれ異なります。それを誤解されたまま、誤った対応を続けられたら、決してこの子の回復はありえない。
    発達障がいについては、ここ10年で随分、学校の理解も進み、保護者や地域の理解も進んできました。それは発達障がいの子どもにとっては、とても幸せなことだったと思います。それと同じことが、人一倍敏感な子にもいえます。しかし敏感な子の特徴については、少なくとも日本では全くといっていいほど、知られていません。

    そう感じていた頃、先ほどのエレイン・N・アーロン氏が、『ザ・ハイリー・センシティブ・チャイルド(The Highly Sensitive Child)』という、まさに子どもに特化した本を出版していると知りました。しかもまだ日本では邦訳されていないということも。
    ぜひこれは翻訳して、多くの人に、この「敏感さ」という特性を知ってもらいたいと思いました。
    こういう子がこの世に存在すること(そしてその頻度は決して少なくない。アーロン氏は、15~20パーセントと言っています)、その適切な対応について、特に親や、学校の先生にぜひ知ってもらいたい、それが、この本の翻訳を思い立ったきっかけです。
    敏感な子どもも含めて、全ての子どもたちが、その特性に配慮され、適切な関わりを受ける世の中になることを心から願わずにおれません。

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