書籍詳細

ママ弁護士の 子どもを守る相談室

浮田美穂 / 二木克明 / 森岡真一(共著) 太田知子(イラスト)
定価 本体 1,200円+税
判型 四六判
頁数 232ページ
ISBN 978-4-925253-70-3
発売日 平成25年(2013)9月9日
発行部数 3万部
関連サイト http://www.10000nen.com/?page_id=12393

ご購入はお近くの書店まで。下記ネット書店でもご購入いただけます。

ご購入
  • 思いやりブックス
  • 楽天
  • アマゾン
  • e-hon
  • セブンネット
  • Honya Club
  • 電子書籍でもお読みいただけます。

    こちらをクリック
  • iPhone/iPad用アプリ
  • 書籍の特徴・内容紹介

    子どもがいじめにあっていると分かった時、「弁護士に相談しよう」と思う人は、どれだけあるでしょうか。まずは学校やスクールカウンセラーに相談するのが一般的です。

    しかし、いじめはれっきとした犯罪です。
    「いじめくらいで」と思わず、相談相手の中に、ぜひ弁護士を入れてほしいと著者は訴えています。

    本書では、暴行、金銭の被害、学校内ストーカー、中傷メールなど、さまざまな事例を取り上げ、相談者といじめた側、学校との間に弁護士が入って、実際にどのように解決できたのかを、分かりやすく紹介します。

    また、逆に子どもが加害者として逮捕されてしまった場合、子どもが警察や裁判所でどのような扱いを受けるのか、弁護士にはどのように相談すればいいのか、などについても詳しく説明しています。

    「相談費用はどのくらい?」など、誰もが気になる疑問には、Q&A形式で、具体的に答えます。

    わが子もいじめにあい、悩んだ経験のある著者が他2人のベテラン弁護士とともに、ママ目線で、分かりやすくつづりました。
    『子育てハッピーアドバイス』シリーズの著者である明橋大二医師の寄稿「精神科医のアドバイス」も掲載されています。

    わが子を、いじめや事件から守るために、ぜひ一読しておきたい1冊です。

    ※この本は、平成17年に発刊した『子どもの心』の増補改訂版です。

    読者の声

    もし自分の子どもがいじめにあったら……。手元にあると安心 - ママ弁護士の 子どもを守る相談室

    もし自分の子どもがいじめにあったら……と心配で、この本を手に取りました。「早めに弁護士に相談すれば、このように解決できますよ!」と、わかりやすく書いてあります。手元にあると安心です。 (千葉県 43歳・女性) 「いじめは ...

    書評

    ママ弁護士の 子どもを守る相談室(日本海新聞)

    「ママ弁護士の 子どもを守る相談室」浮田美穂ほか著 子どもがいじめにあっていると分かった時、親はどうするだろう。学校やスクールカウンセラーに相談するのが一般的で、弁護士に相談するころには事態が相当深刻になっているケースが ...

    ママ弁護士の 子どもを守る相談室(福島民友)

    「ママ弁護士の 子どもを守る相談室」 浮田美穂ほか著 2人の子の親でもある女性弁護士らが、いじめ問題の改善に向け、暴行や金銭被害、中傷メールなど、さまざまな事例を取り上げ、親の気持ちに寄り添い、弁護士ができるサポートを分 ...

    ママ弁護士の 子どもを守る相談室(長崎新聞)

    新刊コーナー 「ママ弁護士の 子どもを守る相談室」 (浮田美穂ほか著) 子どもがいじめにあっていると分かったとき、親はたいてい、学校やスクールカウンセラーに相談する。弁護士に相談しようという発想は、なかなか出てこない。弁 ...

    目次

    1章
    どうすれば、「いじめ」による悲劇を防ぐことができるのか

    1
    「仲良くしなさい」と、先生が言い聞かせるだけでは、いじめは解決しません

    2
    いじめのために、子どもが命を落とすことは、二度とあってはならない

    3
    いじめは恐喝罪、傷害罪などの犯罪行為であることを、きちんと教えるべきです

    ○精神科医からのアドバイス
    いじめられている人は、決して弱くなんかない

    2章
    子どもが、いじめられていると分かったら

    1
    親はまず、子どもから事情をよく聞いて、「つらかったね。よく話してくれたね。あなたは悪くないんだよ」と伝える

    2
    弁護士が身近な存在になれば、多くの悲劇を未然に防ぐことができると思います

    3
    子ども同士のいじめに、弁護士が入れば、こんなサポートができます

    (1)学校に対して
    再調査の依頼や、法令に基づき、転校を求めることなどができます

    (2)警察に対して
    いじめは大抵は犯罪です。弁護士と一緒に被害届を提出したり、捜査を要求したりすることができます

    (3)いじめをした相手に対して
    金銭的な請求や、謝罪を要求することができます

    4
    金銭の被害、身体への暴行、精神的に追い詰めるいじめに、弁護士が入れば、このように解決します

    5
    事例① 中傷メール
    不特定多数の人に悪口を書いたメールを送るのは、名誉毀損罪という犯罪です

    6
    事例② 学校内ストーカー
    高校生の男女間のトラブルも、弁護士が入って「警告書」を出すことで解決

    7
    事例③ 集団暴行
    暴行を受けた高校生が、加害少年と、その両親に対して裁判を起こす

    8
    事例④ 学校の対応の悪さ
    担任の不適切な発言がきっかけで、娘が不登校に。両親と学校のわだかまりが、子どもに悪影響を与えないように、弁護士が間に入って調整

    3章
    子どもがいじめの加害者になっていると分かったら

    1
    ほんの軽い気持ちでいじめていても、放置していると、短期間で、犯罪にエスカレートすることもあります

    2
    もし、子どもが事件を起こしてしまったら、警察や裁判所で、どのような扱いを受けるのか

    ●どんな時に、少年が刑事裁判を受けるのか

    ●虞犯少年は、罪を犯していなくても、保護処分になることがある

    3
    おとなしい中学生が、「カツ上げ」で逮捕。
    そこには、誰もが、加害者となる要因が隠されていた

    ●背景に長期間の「いじめ」
    「いじめられている自分が恥ずかしくて、誰にも言えませんでした……」

    ●担任の先生も、いじめの実態を把握していなかった

    ●家庭裁判所の審判
    反省の気持ちが深いので、寛大な処置がとられる

    ○精神科医からのアドバイス
    いじめという暴力は、自分への自信を失わせ、他の人に相談しようとする力まで奪ってしまう

    4章
    なぜ子どもが非行に走るのか

    1
    シンナーを吸って逮捕された高校生。
    心の中に潜む寂しさ、不安……

    ●「実は、私と夫の関係が冷え切っているのです」

    ●非行の原因を知った両親の反省
    「私たちの態度が、子どもの心を、傷つけていたんですね」

    2
    ひったくり事件で逮捕された中学生。
    なぜ、繰り返し罪を犯すようになったのか

    ●家庭裁判所の調査官
    「この子は、親から暴力を受けて厳しく育てられました」

    ●少年の両親
    「この子を、甘やかしすぎました。もっと厳しく育てていれば……」

    ●親から体罰や暴言を受けて育つと、自分の心を見つめて反省することができなくなる

    ○精神科医からのアドバイス
    非行は、幼児期から子どもの人格を尊重して大切に育てることで防止できる

    5章
    少年非行をなくすために

    1
    中学生の、軽い気持ちでの万引きが、懲役十年の大事件に発展

    ○「ちょっとした万引きのつもり」が重大犯罪となることも

    2
    どうすれば、非行や犯罪が減るのか。
    子どものことを、本当に考えたら、少年法の厳罰化よりも、もっと大切なことがあります

    ●罪を犯した子どもを立ち直らせるカギ

    3
    「自分を理解してほしい」
    心の渇きが満たされれば、非行は次第に落ち着いていく

    ●無気力な子、反抗的な子、虚勢を張る子
    タイプはさまざまでも、根底にあるものは、自己評価の極端な低さ

    ●子どもの自己評価を下げ、不安にさせている原因
    放任、厳しすぎるしつけや暴力、溺愛……

    ●家庭がいちばん安らげる場所になることが、何よりも大切です

    わが子の非行化を防ぐ二十カ条

    6章
    弁護士に、どうやって相談すればいいの?

    1
    「相談のしかたが分からない」という人が、ほとんどだと思います

    2
    相談費用はどのくらい?
    法律事務所を決めたら、まずは電話で予約を

    3
    初めての相談を有意義にするための、四つのポイント

    1 相談に行く前に、事実関係を、時系列でまとめておきましょう
    2 質問したいことを、箇条書きにしておきましょう
    3 関係すると思われる書類は、全て持参してください
    4 弁護士からの質問には端的に、「はい」か「いいえ」で答えましょう

    4
    弁護士に、交渉や裁判を依頼する時は、別に費用が必要となります

    5
    法律相談のシミュレーション
    「子どもが友達から暴力を振るわれて、けがをしました。相手に慰謝料を請求したいのですが……」

    Q&A
    親と子の法律相談室Q&A

    Q01
    子どもが学校でいじめられています。親として、何ができるでしょうか
    まずは、子どもの味方になって、話を聴くことが大切です

    Q02
    担任の先生に子どものいじめの相談をしたら「いじめられるほうに問題がある」と言われてしまいました。
    学校は、子どもの安全に配慮する義務があります

    Q03
    息子が同級生から何度か暴力を振るわれています
    弁護士を代理人につけて、相手に警告の通知を出すことができます

    Q04
    子どもが、同級生の子をいじめているようです
    事情も聞かずに叱りつけると、心を閉ざしてしまいます

    Q05
    いじめられた時、殴り返すのは罪になるのでしょうか
    自己を守るために、やむをえずにした行為であれば、正当防衛です

    Q06
    子どもが友人に重傷を負わせ、逮捕されてしまいました
    まずは、近くの弁護士事務所に相談してください

    Q07
    子どもが警察に逮捕されましたが、「自分は非行はしていない」と言っています
    弁護士に相談されれば、真相を調べてもらうことができます

    Q08
    子どもが、深夜になるまで帰宅しません……
    叱るよりも、「心配している」という気持ちを伝えることが大切です

    Q09
    子どもが部屋で喫煙をしているようです
    子どもは害を受けやすく、依存度も高くなるので、何とかやめさせたいですね

    Q10
    子どもがシンナーを吸っているのを発見しました
    シンナーの害と、厳しい刑罰があることを教えることが大事です

    Q11
    出会い系サイトには、どんな危険があるのでしょうか
    匿名の出会いは過剰な期待や幻想を生み、ささいなことで殺人にまで発展することも

    Q12
    身に覚えのない請求書が届きました。どうやら子どもが携帯ゲームでアイテムを購入したようです
    未成年の契約だからといって、いつでも取り消すことができるわけではありません
    Q13
    高校生の息子が、同級生を妊娠させてしまいました
    出産を前提に考えるしかありません

    Q14
    犯罪の被害者の権利が、ないがしろになっているのでは
    近年は、検察も、警察も弁護士会も、被害者支援にさまざまな努力をしています

    Q15
    どこへ相談すればよいのでしょうか
    各都道府県の「日本司法支援センター」(法テラス)を活用してください

    Q16
    弁護士費用は、どれくらいでしょうか
    通常、相談だけであれば三十分で五千円程度です
    この本に出てくる法令の条文

    各都道府県の弁護士会連絡先

     

    はじめに

    子どもがいじめに遭った時に、「弁護士に相談しよう」と思う人は、どれだけあるでしょうか。
    子どもがいじめられたということで、親が弁護士のところに来られる時、すでに、事態が深刻になっていることが多いのです。
    その原因の一つは、そこに至るまで、相談相手の中に、弁護士が入っていないことです。
    例えば、学校で子どもがいじめられているけれど、担任の先生がきちんと対応してくれないので困っている、という場合、学年主任の先生に話をしようか、教頭先生に、いや校長に、スクールカウンセラーに、と考えると思いますが、「弁護士に相談しよう」と思う人は、少ないのではないでしょうか。

    子どもが大けがさせられたなど、事態が相当深刻になって初めて、相談相手の中に“弁護士”という選択肢が出てくるのが実情です。
    そういう時に、もう少し早く相談に来てくれていたら、もっと違った結果になっていただろうと思うのです。

    事態が深刻になる、もう一つの原因は、いじめへの対処法が分からないことによるものです。
    いじめへの対処法を間違え、子どものためによかれと思ってやっていることによって、どんどん悪い方向に向かっていって、にっちもさっちもいかなくなり、弁護士のところに相談に行く頃には、事態が深刻になっている、ということがあります。
    「子どもがいじめられているが、学校が適切に対処してくれない。テレビでマスコミが入った途端に学校が態度を変えたというニュースが流れていたから、マスコミに言って何とかしてもらおう」とか、「加害者に誠意が見られない。こんな加害者は、世間から追放してもらうために、悪口を広めよう」とか、方法を間違えてしまうのです。
    最初は、子どもを守るためにしていたのに、やがて、自分のプライドをかけた戦いになっていたという場合もあります。
    そんなやり方がよくないというのは、冷静に考えれば分かることです。
    しかし、自分の子どもが実際にいじめに遭ったら、親はとても冷静ではいられなくなるものです。

    私の子どもも、少し前ですが、学校で友達から名前をからかわれ、泣いて帰ってきたことがありました。
    また、ある時、文房具が壊れていたことがあり、子どもによくよく聞いてみると、友達にランドセルを何度も投げられていたことが分かりました。
    「先生に言ったの?」と聞いても、「言いたくない」と答えるばかりです。
    親としては、先生に事実を言えば、当然、対処してもらえて、事態はよくなるはずだと思います。しかし、子どもにとって、先生に状況を説明する、というのは、とても難しいもので、また、少しでも自分にも非があるのではないかと思うと、「言いたくない」となってしまうのです。
    もどかしく、もちろん、いじめた友達に対していい気持ちはしませんし、子どものために、どうするのがいちばんいいのかと、やはり親ですから、悩みました。冷静になれない気持ちは、とてもよく分かります。

    皆さんは、「こんなことを弁護士に相談してもいいのかな」と思われるかもしれません。
    でも、遠慮せずに相談してほしいと、私たち弁護士は思っています。
    弁護士に相談したところ、見方が変わって落ち着いたとか、適切な解決ができたという声を聞きます。この本を読まれて、少しでも弁護士を身近に感じていただき、対処の一助になれば、うれしく思います。

    平成25年9月  弁護士 浮田美穂

    メールマガジンにて、新刊情報などをお届けしています。

    大切な忘れ物を届けに来ました★ 1万年堂通信     メルマガ登録はこちら

    明橋大二先生の 親子でホッとする子育て教室       メルマガ登録はこちら